オリンパスXZ-1はディテールが豊富で素晴らしい画質

dpreviewに、オリンパスXZ-1の詳細なレビューが掲載されています。

Olympus XZ-1 Review

  • 操作性は良好でPASMモードによる撮影もしやすいが、AEロック・AFロックボタンが無いことと、ノイズリダクションのコントロールが一切できないことは問題。
  • オペレーションの速度に関しては超高速ではないが、遅さが目立つことはなく、問題はない。AFはスポーツ撮影に十分なほど速くはないが、多くの用途に十分な速さ。AFポイントの設定は容易で、素早く選択することができる。
  • ISO100でのJPEGの画質は、ディテールが豊富で適切なシャープネスがかけられており、とても素晴らしい。RAWではディテールのレベルは賞賛に値するもので、切れ味でXZ-1に匹敵するライバルはない。しかし、ノイズはより目立つ。
  • JPEGではISO400まではノイズリダクションの影響は最小限だが、これ以上の感度になると画質の低下は極めて早い。ISO800とISO1600ではノイズリダクションで多くのディテールが失われるが、中程度の大きさのプリントならまだ十分に実用になる。
  • RAWでのノイズの比較ではほとんどの感度でライバル(S95、TL500、LX5)よりもディテールが豊富で、ノイズが多い(特にISO1600で顕著)。このことはノイズリダクションが弱いことを示唆しているが、Adobeがまだ処理のキャリブレーションに対応していないのかもしれないので、ACRがベータバーションのうちは多くの結論を述べたくない。
  • 動画は720p 30fpsのMotion JPEGで、クオリティは良好だが、少々切れ味が鈍く驚くほど素晴らしいというわけではない。
  • レンズは中央部は一貫してシャープだが、周辺部は特に広角側の開放付近では若干甘い。絞ると周辺部は急速にシャープになり、特に望遠側では非常に素晴らしい結果を得られる。画質は全体的にとても素晴らしいものだったが、たまに問題のあるフレアが見られた。
  • AEロックAFロックボタンが無いことの他には、XZ-1には批判する点はほとんど無い。AE/AFロックの省略は全ての人に影響するわけではないが、作品作りに使う人にはフラストレーションがたまる。しかし、大きな問題はこれだけで、XZ-1は使っていて楽しく、操作が容易で、念の為に持ち歩くことも可能な大きさだ。ミラーレスカメラを検討している人は、追加のレンズ購入をあまり考えていないなら、XZ-1のほうがより役に立つと感じるかもしれない。

 

dpreviewの総合評価は74%で、ハイエンドコンパクトではこれまでで最高の評価(LX5は73%、S95が72%、P7000が62%、G12が73%)となっています。

スタジオでのテスト画像を見る限りでは、低感度の画質はディテールが豊富で切れ味がよく、ライバルよりも頭1つ抜けているような印象です。ただ、高感度ノイズに関しては、ソニーのセンサーを採用するライバルに若干負けているようですね。