EOS Kiss X5とソニーα55の高感度の比較レビューが掲載

CAMERA LABSに、キヤノンEOS Kiss X5とソニーα55の感度別の高感度ノイズの比較レビューが掲載されています。

Canon EOS 600D / Rebel T3i vs Sony Alpha SLT-A55 High ISO Noise (JPEGs using default settings)

  • テストはキットレンズを使用して、最高クオリティのJPEGで行った。ノイズリダクションはデフォルト、コントラストの自動調整機能(オートライティングオプティマイザ、ダイナミックレンジオプティマイザのような)はOFFに設定した。
  • ISO100とISO200では両機とも非常にクリーンな画質。ISO400ではピクセル等倍で仔細に観察すれば、とても穏やかなノイズに気付くだろう。ISO800では両機ともシャドー部にノイズが増えるが、ここでも心配はないレベルで、これまでのところ非常に良好な性能。
  • ISO1600ではキヤノンとソニーでノイズの扱い方が変わってくる。キヤノンはノイズを残しているが、ソニーはより強くノイズリダクションをかけて、ノイズを消しているが、ディテールも犠牲にしている。ここではキヤノンが有利。
  • ISO3200では、キヤノンのほうがディテールは若干良いが、両機ともノイズは著しく増える。ISO6400とISO12800では両機ともノイズとの戦いに負けてしまっている。キヤノンのほうがより多くのディテールが残っているが、残っているディテールは多くはない。最高の感度は非常用にしか使えない。
  • 全体としてはISO100-800では、どちらのカメラも非常に似通った結果。ISO1600以上では、小さな違いが現れ、ソニーはより強いノイズリダクションをかけており、キヤノンがごくわずかにディテールの維持で優っている。この結果(画素数の多いキヤノンが高感度で優っているという結果)を奇妙に思うかもしれないが、α55は透過光ミラーでおよそ30%前後光量をロスしているのを思い出して欲しい。
  • α55には6枚連写して重ね合わせることでノイズを減らすマルチフレームNRモードが用意されているので、このモードで再度テストを行った。ISO400までは互角だが、ISO800では文句なくソニーが少しクリーンな画質。ISO1600とそれ以上では、若干ソフトな画質になるが、通常モードで見られたような画像の汚れも見られず、キヤノンよりも明らかにクリーンな画質。ISO12800まで、ソニーはキヤノンに対して1段分~2段分の間程度のアドバンテージがある。
  • Kiss X5の話に戻るが、Kiss X5は同じセンサーをこれまでに(7Dと60Dを含めて)3回テストしていることを考えると、予想通りの結果かもしれないが、ノイズとディテールのバランスが良い見栄えのする高解像度の画像だ。

 

DxOMarkによるRAWでのセンサーの比較では、キヤノンの18MPセンサーはソニーの16MPセンサーにかなり差を付けられていますが、JPEG同士の比較テストでは逆にKiss X5が良い結果を残しているようです。

この記事では透過光ミラーによる光量ロスを理由として挙げていますが、透過光ミラーがあるα55でもDxOMarkではソニーが有利なので、JPEG(ノイズリダクション)の処理の違いのほうが大きな要因かもしれませんね。

あと、α55のマルチフレームNRはとても効果的のようですね。静物や夜景の撮影ではかなり役立ちそうです。