ニコンが蛍石よりも優れた素材に関する特許を出願中

エンジニアの嗜みに、ニコンの人工蛍石の特許に関する情報が掲載されています。

・Nikon 人工蛍石の製造に関する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ニコンが蛍石よりも優れた性質を持つ透過性セラミックスに関する特許を出願中。今後のNikkorレンズ群は、より優れた素材が採用されることで、性能が著しく向上するかも。
  • (この素材は)カルシウム及びガドリミウムのフッ化物からなる多結晶体で、屈折率は1.43以上、1.55以下。アッベ数は85以上、95以下。部分分散比は0.53以上、0.55以下。温度変化に強い。
  • HOYAのFCD100(HOYAとシグマが開発したFLDのことかも?)は蛍石よりも分散比が小さく、色収差の補正がかなり良好に行われている。 Nikonの技術は分散比ではHOYAに劣るものの、屈折率が高い為、小型軽量化に役立つかもしれない。

 

ニコンの新素材は蛍石に迫るアッベ数(色収差の少なさ)と蛍石を超える屈折率を持ち、温度変化にも強いということで、レンズの素材としてかなりの可能性を感じさせるものですね。

昨年FLD(XLD)が登場して、シグマやタムロンのレンズの性能が大きく向上しているので、新素材を採用したこれからのニッコールレンズ群の高性能化に期待したいところです。