世界のデジカメのシェアではソニーとニコンがキヤノンとの差を詰めている

Bloombergに、各社のデジカメのシェアに関する記事が掲載されています。

Sony, Nikon Narrow Gap to Canon With New Digital Camera Models

  • ソニーとニコンは昨年の新ラインナップの発表後に、世界最大のカメラメーカーであるキヤノンとの差を狭めている。世界2位のカメラメーカーであるソニーは、IDCの調査では、前年の16.9%から17.9%にシェアを増している。ニコンはシェア12.6%、キヤノンはシェアは前年と同じ19%。
     
    世界のデジカメの販売は10%上昇し1億4100万台に急上昇している。これは新モデルの発表と、例えば中国などの国の経済成長に助けられている。新規ユーザーを獲得するためにソニーとサムスンは、キヤノンのリードするプロフェッショナルグレードのカメラでミラーの必要性をなくしている。「ソニーとサムスンはより多くのシェアを獲得するために、新しいミラーレス機を発売した」と三菱UFJモルガン・スタンレーセキュリティーのイシノマサヒコ氏は述べている。
     
    サムスンは一昨年の10.9%からシェアを伸ばし、昨年は11.1%のシェアを獲得している。コダック、富士フイルム、カシオはシェアを減らしている。レンズ交換式カメラまたは一眼レフカメラの市場では、キヤノンは44.5%のシェアを持ち、ニコンが29.8%、ソニーが11.9%でそれを追っている。次のデータは日本のIDCによるもの。 
  Vendor                 2010             2009
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  Canon                  19               19
  Sony                   17.9             16.9
  Nikon                  12.6             11.1
  Samsung                11.1             10.9
  Kodak                   7.4              8.8
  Panasonic               7.6              7.6
  Olympus                 6.1              6.2
  Fuji                    4.9              5.4
  Casio                   4                4.7
  PENTAX                  1.5              1.7
  Vivitar                 1.2              0.7
  Other                   6.7              7
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デジカメ全体のシェアでは、首位のキヤノンをソニーとニコンが追い上げているという構図で、デジタル一眼と比べるとかなり接戦になっていますね。下位のメーカーの多くが、じわじわとシェアを落としているのが気になるところですが、あまり特定のメーカーにシェアが偏ってもつまらなくなってしまいそうなので、攻めの姿勢でがんばって欲しいところです。

あと、この記事でいう「プロフェッショナルグレードのカメラ」というのは、EOS-1Dのようなプロ用機のことではなく、レンズ交換式カメラ全般のことを指しているのではないかと思います。