ペンタックスDA★300mm F4 ED [IF] SDMはハイアマもプロも選んで間違いのないレンズ

Photozoneに、ペンタックスDA★300mm F4 ED [IF] SDMのK-5によるレビューが掲載されています。

Pentax SMC DA* 300mm f/4 ED [IF] SDM - Review / Test Report

  • ペンタックスのプロフェッショナルグレードのレンズで、丹念に作られている。鏡筒は金属製で防塵防滴。幅の広いフォーカスリングは、とてもスムーズに回転する。インナーフォーカスを採用しているため、レンズの全長は変化せず、前玉も回転しない。SDMによるAFは、ほとんど無音でとても速い。
  • 歪曲はこのクラスのレンズとしては標準的で、無視してよい値(0.218%の糸巻き型)。実写では心配は無い。
  • 周辺光量落ちは開放でもごくわずかで、それ以上の絞りでは完全に無視してよい値。このことから、実際にはフルサイズ用のレンズなのではないかと噂されている。
  • 解像力は絞り開放から、中央~四隅までとても良い値(very good)。F5.6まで絞るとわずかに解像力は向上しピークに達する。F8以上では回折の影響で解像力が落ちるが、F11でも十分な解像力を維持している。このレンズは、とてもしっかりとした解像力だ。
  • 倍率色収差は周辺部で0.6ピクセル前後で、おおむねよく補整されており、通常は心配は無い。軸上色収差(ボケの色付き)は、F4でもわずかな量で、F5.6で大きく改善し、F8で解消する。
  • ボケ味はとても良好だ。ハイライトのボケは完璧な円形を保っており、円の内部もF4では極めて整っている。しかし、F4では輪郭が目立つ。F5.6以上に絞るとハイライトの円の形は若干悪化するが、輪郭の強調は解消する。背景のボケは前ボケはとてもスムーズだが、後ボケは前ボケよりもほんの少しだけうるさくなる。
  • このレンズはスポーツや野生動物の撮影にとても望ましいレンズで、性能は概ね素晴らしい。解像力は開放からとても良好で、歪曲、周辺光量落ち、色収差も問題ない。ボケ味も開放時に輪郭が強くなることを除けばきちんとしている。鏡筒の造りは並外れて良い。熱心なアマチュアにもプロにも、間違いのない選択だ。

 

光学性能は5点満点で3.5点~4点と、このクラスとしては標準的な評価となっています。解像力はズバ抜けて高くはありませんが、開放から良好な値で中央から四隅まで均一なので、用途を選ばずに使えそうですね。