- ニコンが主力の一眼レフデジタルカメラを大増産することが明らかになった。ニコンは震災の影響は限定的だが、イメージセンサーを中心に一部の部材が調達難に陥っていた。想定外の増産に踏み切る決め手となったのが、海外部品メーカーとの取引の開始で、米アプティナイメージング社から、一眼レフ用撮像素子の供給を受けるもよう。
- ニコンは、10年夏に、需要に見合う撮像素子を調達できず、フル生産を逃したため、実は震災前から(センサーの)新たな供給元を模索していた。アプティナは三洋電機に撮像素子の納入実績があり、ニコンは三洋からコンパクトデジカメのOEM供給を受けている経緯で、今回の商談に発展したとみられる。
この記事を読む限りでは、ニコンがソニーからアプティナイメージングに乗り換えるというよりも、ソニーの供給不足を補うためにアプティナイメージングからもセンサーを調達するという印象ですが、今後は2社から供給を受けるのか、完全にアプティナイメージングに乗り換えてしまうのか気になるところです。
また、アプティナイメージングのセンサーの機能や画質が、ソニーのセンサーと比べてどの程度のものなのかも興味深いところですね。
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この記事の情報はpatrick さんに教えていただきました。ありがとうございました。
AKI
アプティナイメージング社というのがどの程度の規模の会社なのか分かりませんが、シグマとフォビオンの関係のようになり、いづれはイメージャの自社製造を目論んでるのかもしれませんね。
楽しみな記事をありがとうございます。
neopanSS
監視用イメージセンサーでトップレベルの技術を持つアプティナのセンサーを採用するのですか
グローバルシャッターを搭載して動画の質が 向上することが期待できそうですね。
動画重視のモデルから搭載されるんでしょうか?
7000
米アプティナイメージングってマイクロンのスピンオフ企業みたいだね。
マイクロンはたしかグローバルシャッターを売りにしてたはず。
でもあまり採用されなかったってことは他に問題があったのかも・・
IMGx
調べてみたら、MicronのCMOS部門ですか…
これはファウンダリとして生産するってことだけの可能性もあると思いますけれど、どうなんでしょう。
会社のサイトからセンサー製品の検索が出来るのでやってみたら、APS-Cは以下のものだけのようです。
http://www.aptina.com/products/image_sensors/mt9h004/
状態がSamplingとあるので、半導体業界の時間スケール的にはまさにこの製品の事なのかもしれませんね。
IM
アプティナイメージングは、DRAMのあのマイクロン子会社で、サムスンを抜き世界のCMOSセンサトップシェアにもなった事がある、NHKとスーパーハイビジョンの共同試作開発の実績もあるらしいです。
二社発注、相見積もりや供給確保の為の調達分散は、企業として普通の選択なので、これも当然あることだと思います。
基幹部品の性能や開発スケジュールを少数の社外に依存するのはリスキー、という見方もあります。
今回被災による調達難はきっかけであり、いずれこの方向に手を拡げる時期に来ていたのかも知れません。
ただ、イメージセンサの性能を活かす為に、評価や設計、供給体制構築の負荷は増えそうですね。 堅実なニコンなので、まずコンパクトデジタル1機種に搭載して市場評価からのスタートなのでしょうか。
patrick
管理人さま、いつもお世話になっております。
おっしゃるように、この記事を読む限り、供給不足を補うために、Nikonはセンサーをソニーとアプティナイメージングの双方から調達するように受け止められられますね。
その際、誰もが気になるのは、D7000, D5100なども含め、D4, D800などのセンサーが、ソニーとアプティナイメージングの両方を使うのかどうかということです。
仮にそうなった場合、ロットの一部はソニーのセンサー、あるロットにはアプティナイメージング社のセンサーを使うと、同じ機種にも関わらず、画質に違いが出て来るのではないか?
http://www.aptina.com/products/image_sensors/
を見る限り、多くのセンサーを製造しているようです。
アプティナイメージングのセンサーの機能や画質がどのような物になるのか興味がありますね。
雪島
10年夏っていうことは、D7000が当初供給不足でなかなか値段が下がらなかった時のことですかね?
ニコンの基準をクリアしているのでしょうから、ソニーに負けず劣らずの性能であると思いますが、興味深いですね。
通りすがり
アプティナのカメラ向けセンサー部門は、デザインセンターが東京にあって、設計責任者の人は元オリンパスの人です。(第一世代LiveMos共同開発時のオリ側の担当者)
日本のカメラメーカーの事情も理解してくれる、良い取引相手だと思います。
xacti
NEXが予想以上に売れたんで、自社製品を優先したんでしょう。
デジカメ黎明期にオリンパスと持ちつ持たれつでやってたころにサイバーショットが軌道に乗るとセンサーの供給を絞られてオリがキレた話を思い出すね。
アロン
アプティナってAPS-Cサイズのセンサーはサンプルしか作っていない。
http://www.aptina.com/assets/downloadDocument.do?id=688
どこまで画質を追い込めるかが勝負だね。
岡田 凧
ニコンのデジタル一眼レフ、そんなに沢山売れているんですね\(^o^)/
切磋琢磨して良い商品を待ち望んでいます。
Tommi
記事内容だと一眼レフについて触れられているので、D400(?)が初搭載機になりそうな予感です。
既存のAPS-C機がセンサー変更はないと思います。もしあったら型番変更ものですよ。D7000x?、D5100x?、D3100x?とか。
FXセンサー供給にも期待したいですが、先ずは最初の画を見てみたいですね。期待と不安が…。
Nokonユーザー
時期はよくわからないのですが、この時期に発表ってことは近々に出てくる何かに乗っかってくるんでしょうかね?? いずれにしてもしっかり評価してもらいたいです。
安部公房
今日の日経朝刊にニコン記事が載ってました。
カメラ事業部に於いて、ドル建てでの部材調達比率が前期50%に達したとのこと。3年前の30%から大幅な上昇であり、これは海外での販売が成長している昨今、為替リスクを回避するための措置だそうです。
現在の1ドル80円台という円高水準が続く限り、為替リスクをヘッジするのは経営判断として妥当なとこでしょうか。
それにしても、海外からの部材調達・海外生産が50%にも達しているとは予想外でした。