キヤノンEF100mm F2 USMは非常にシャープだがフレアが出やすい

ePHOTOzineに、キヤノンのEF100mm F2 USMのレビューが掲載されています。

Canon EF 100mm f/2 USM Interchangeable Lens Review

  • 鏡筒はハイクオリティなプラスチック製。全体的な造りはとても良好で、L レンズのような防塵防滴ではないが、十分に頑丈だ。インナーフォーカスなので偏光フィルターやグラデーションフィルターの使用は容易。
  • AFは大部分の状況で非常に速いが、暗い場所やコントラストが低い被写体では若干迷うかもしれない。フォーカスリングは適度な重さがあり、容易にピント合わせができる。最短撮影距離は90cmで、クローズアップにはあまり強くない。
  • 解像力は中央は開放からとても良好(very good)で、周辺部も良好(good)だ。絞ると画面全域で解像力が向上し、F8では全域で"素晴らしい値(excellent)"を超える。解像力に関しては、このレンズは良好な性能だ(※テスト機は全て5D Mark II)。
  • 色収差は実質的にほとんど無く、特に絞ったときには少ない。色収差が最も大きいのは、F2の時で画面周辺部で1/2ピクセルを超えるが、これは非常に低いレベルで、大きなプリントでも目に付かないだろう。
  • 周辺光量落ちは開放ではかなり顕著で、2.36EV暗くなるが、F5.6まで絞れば見た目には均一になる。
  • 歪曲は0.528%の糸巻き型でよく補整されており、非常に歪曲が目立つ被写体以外では、問題はない。歪曲の形は画面全体で整っているので、必要なら修正も容易。
  • 背景のボケ味は、ほどほどスムーズ。逆光では、フレアやコントラストの低下が問題になることがある。
  • 素晴らしくシャープなレンズでリーズナブルなので、ポートレート用の中望遠レンズを探している人にはお買い得だ。残念なことに、このレンズは逆光ではフレアが発生しやすいのが問題。
  • 良い点: 造りのクオリティ、非常にシャープ、色収差が少ない、AFが早い。
  • 悪い点: フレアがとても出やすい。

 

1991年に発売された古いレンズとしては光学性能はとても優秀だと思いますが、先日掲載されたEF85mm F1.8のレビューと比べると、解像力は85mm の方が若干良く、ボケ味や逆光耐性も85mm F1.8のほうが評価が高いようです。

とは言え、今でも十分に使える良いレンズですね。望遠マクロを持っていると焦点距離が重なってしまうのが気になるところでしょうか。