パナソニックG3はエントリーレベルの一眼レフとほとんど同レベルの画質

dpreviewに、パナソニックG3の詳細なレビューが掲載されています。

Panasonic DMC-G3 In-depth Review

  • GシリーズのAF性能は、ライバルのコントラストAF機やエントリーの一眼レフと比べて、いつも関心させられるが、G3も例外ではい。センサーの読み出し速度の高速化のおかげで、G3のAF性能はG2やGF2よりも更に信頼でき、より高価なGH2と互角だ。明るくはっきりとしたコントラストのある被写体では、シャッターボタンを押してから0.3秒の速さで撮影され、これは実に素晴らしい。AF速度はレンズに依存し、最も遅いレンズの1つである20mm F1.7では、14-140mmや14-42mmの2倍の時間がかかる。
  • 動体の追尾ではミラクルは期待できないが、明るい場所で一定の動きのコントラストの強い被写体ならG3のAFCトラッキングでほとんど追うことができる。カメラをパンしながら画面中央で被写体を追いかけると、大まかに言って的中率は40%で、ゆっくりと動く被写体なら半分はピントが合う。相応に期待する限りでは、AFCトラッキングはまずまずよい機能だと感じる。とはいえ、これはライバルと比較すればとても優秀。
  • 解像度テストでは、JPEGではシャープネスが強く、チャートのエッジに縁取りが見られる。しかし、以前のGシリーズに比べるとこのカメラは、モアレを極めてよく抑えている。RAWでは解像力がより向上する。JPEGが2700lphの解像に失敗している一方で、RAWはおおまかに2900lphまで分離している。
  • JPEGによる高感度の比較(GF2、NX100、D3100との比較)ではISO400からGF2との差が現れ始め、G3はノイズが少なくよりディテールが正確。ISO1600では、G3はGF2やNX100よりも更に良好だ。これ以上の感度でも同じ傾向で、ISO6400ではG3とD3100だけが満足のいくノイズレベルだ。RAWでの比較ではAPS-CのD3100が明らかに有利で、D3100がよりノイズが少なくディテールが豊富。
  • ダイナミックレンジは他のGシリーズとよく似ていて、中間からハイライト側は3EVをわずかに超えるレベル。ハイライト側のグラフの傾きは、比較的急で白飛びしやすい。ダイナミックレンジはNX100に近いが、D3100には及ばない。 D3100でアクティブDライティングを使うと、その差は更に大きくなる。パナソニックのiダイナミックモードは、全く効果がない。
  • G3はエントリーレベルのデジタル一眼とほとんど区別がつかない画質を得られるのは、素晴らしい。一方で、相変わらずRAWとの画質の差があることには、いくらか不満がある。AFはG2と比べて顕著に改善され、野外での肌色の再現性もずっと正確になっている。小型軽量化がダイヤルやボタンを省略するための正当な理由になるとは思わないが、パナソニックがタッチスクリーン操作を洗練させ続けていることには拍手を贈りたい。
  • 良い点:良好な画質(高感度性能)、タッチスクリーン操作、顔認識、肌色の描写、周辺部のAFポイントが選択できる、タッチAFを無効にできる、4コマ/秒の連写、2つのカスタムボタン、フルHD 30fpsのAVCHD動画、iAモードで録画中に絞りの調整が可能。
  • 悪い点:高感度でJPEGの画質がよくない、AF/AEロックボタンが無い、アイセンサーが無い、外部マイク端子が無い、グリップが小さいので大きなレンズは使いにくい、RAWの連写で待たされる、トラッキングモードは暗所やコントラストの低い被写体では苦しい。

 

G3はセンサーの改善と画像処理の向上によって、条件によってはAPS-Cの一眼レフに迫る画質を実現しているようですね。AFも上位機種のGH2に匹敵する性能ということなので、旧型のG2と比べると全体的にかなりの大きく進歩していると言ってもよさそうです。

ただ、動体の追従はそれなりの性能のようなので、動きモノの撮影では、まだまだ従来の一眼レフが威力を発揮しそうですね。