オリンパスM.ZUIKO DIGITAL 12mm F2 EDは素晴らしくシャープなレンズ

SLRGear に、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL 12mm F2 EDのレビューが掲載されています。

Olympus 12mm f/2 ED M.Zuiko Digital

  • このレンズは素晴らしくシャープなレンズだ。解像力は開放では四隅が若干甘くなるが、F2.8では、ほぼ完全に甘さはなくなり、F4からF11までは極めてシャープだ。F16では回折の影響でいくらか甘くなり、F22では更にもう少し甘くなる。
  • 色収差はレンズの周辺部で若干目立ち、絞ると更に大きくなる。サンプルではハイコントラストな部分で若干マゼンタとグリーンの色ズレが見えるかもしれないが、それほど心配はない。
  • 周辺光量落ちはF2ではいくらか見られ、周辺部は中央より3/4EV落ちるが、それ以外の絞りでは問題ない。
  • 歪曲は0.5%のタル型で、24mmのレンズとしては期待を裏切らないもの。直線をまっすぐに表現したければ、後処理で容易に補整できる。
  • AFはMSCを採用していて、高速で無音に近い。最短から無限遠までは1秒かからない。AF後には、単にフォーカスリングを回すことで、いつでもマニュアルフォーカスが可能。
  • マクロ機能は搭載されておらず、最短撮影距離は20cmで、倍率はわずか0.08倍にしかならない。
  • 鏡筒は総金属製で、外観と感触には高級感がある。m4/3用のレンズとしては大きくも重くもなく、PENシリーズのよきパートナーだ。
  • MFはモーター駆動で、フォーカシング速度は通常はほぼ一定だが、フォーカスリングを引いて距離目盛りを表示すると、フォーカシング速度は可変になり、フォーカスリングを回す速度に従って変わるようになる。このMFエミュレートは、MFレンズでピント合わせをする感覚がある。加えて、手前にフォーカスリングを引いた状態では若干フォーカスリングが重くなり、微妙なピント合わせをより正確に行うことができるようになる。また、このモードでは無限遠や最短でフォーカスリングが止まるようになり、この間の回転角は90度だ。
  • パナソニックの14mm F2.5と比べると、パナソニックの方が開放では周辺部がわずかに甘いが、(劣っている部分は)それくらいしか無く、光学性能はほとんど互角。しかし、色収差と周辺光量落ちはパナソニックのほうがいくらか大きい。
  • 12mm F2は、鏡筒はハイクオリティで素晴らしくシャープなレンズだ。価格は高すぎて手が出ない人もいるかもしれないが、もし購入する余裕があるなら、後悔することはないだろう。

 

開放だけは四隅が若干甘いようですが、少し絞れば四隅まで見事な解像力ですね。ハイグレードレンズだけあって、光学系はかなり気合いが入っているようです。

新しいMF機構もMFレンズに似た操作性になるように、よく考えられて作られているようで、MFによるピント合わせが楽しくなりそうですね。