- ボディの上面とシャーシは金属製だが、ボディはNEX-3のようにポリカーボネート(プラスチック)で覆われている(NEX-5はマグネシウム合金)。小さなボディにはパンケーキの単焦点が最適で、ズームレンズは大きすぎて携帯性を損なう。
- グリップはNEX-3より若干良くなっているが、NEX-5のように快適ではない。シャッターボタンの位置が(NEX-5のようなグリップ上ではなく)ボディの手前にあるので、快適な手の位置ではなく、人差し指を強制的に手前に置かされることになる。
- 液晶モニタは、他の多くの液晶モニタと同様、明るい直射日光下では見づらい。これは、ファインダーが省略されているカメラでは深刻な問題。光学ファインダーは用意されているが、16mm専用だ。
- ボタンレイアウトやメニューは基本的に旧型と同じで、ボタンが不足している。多くの機能はソフトキーで設定するが、このことがカメラの設定変更を複雑で時間がかかるものにしている。
- JPEG撮って出しの画質は、Cyber-shotと同じように明るく鮮やかなもので、このカメラを買うスナップシューターは満足するだろう。JPEGの画質は、NEX-5やNEX-3と比べると若干シャープで、色の再現性もわずかに優れている。コントラストや彩度が多少高められており、特に赤やオレンジの色乗りがよくなっていて、肌色も若干暖色になる。RAWはJPEGと予想したほどの差はなかった。これは、Adobe Camera Rawがまだ無いために、付属のRAW現像ソフトを使った結果かもしれない。
- 高感度性能はNEX-5よりも向上しており、ISO6400に至るまでノイズは少ない。高感度ノイズは良く抑えられており、ISO12800でもA5サイズのプリントならノイズは目立たない。同じセンサーを採用する他の機種(K-5やD7000など)よりもISOの設定範囲が狭い理由はわからない。
- 露出は大部分の状況で正確で、露出補正が必要になるケースはとても少なかった。
- AFは旧型よりも若干高速化されており、ほとんどのシチュエーションで正確だった。しかし、夜景や暗い場所、コントラストの低い被写体では苦戦した。また、キットズームの望遠端では、近接撮影でピントを合わせるのはとても困難だった。
- オートホワイトバランスはNEX-3/NEX-5と同等の性能で、白熱灯では良くなかったが、蛍光灯ではほぼ良好だった。プリセットは補整のしすぎで、白熱灯はかなり青くなり、蛍光灯はシアンに傾く。
- 動画の画質はNEX-3と似ており、極めてシャープに見える。FineとStandardの設定で画質差が大きく、前者がHDTVで見る場合のスタンダードな画質だと感じる。
- 買ったほうがいい人: 大型センサーのレンズ交換式カメラでPASMの撮影モードとRAWをサポートしたコンパクトなカメラを探している人、自動露出で撮影するのが好きな人、マルチショットモードを楽しみたい人。
- 買わないほうがいい人: マニュアルで撮影するのが好きな人、高速連写が必要な人、内蔵フラッシュとファインダーが欲しい人。
画質はセンサーが新型の16MPに換装されたことで、旧型よりも向上しているようですね。AF速度も若干ですが改良されているようです。ただ、シャッターボタンが位置が手前に移動したことから、ホールディングがし難くなっていると言われているのは少々気になるところですね。
それから、16MP機でNEX-C3だけがISO100が設定できないことに関して、以前、読者の方から結構突っ込みが入っていましたが、この記事のレビュアーもこの点を不思議に思っているようです。
百
ライカがはじめて世に出たとき、ライバルは桁違いに大きかったのではないかと思いますが、その時、このブログがあれば、どんな意見が寄せられたでしょう。
それはともかく、私の手にも小さい感じの初期ライカは手の大きな西欧人に受け入れられました。
私は、NEXシリーズが小さいことを第一義に考えてほしいと思っていましたが、7になると、Mシリーズのような「大型ライカ」路線になりそうです。3と5は、小さいことにこだわってほしいと思います。
5がでてくる頃には、3の値段もこなれているので、買いたいなと思っています。もっとも、5が魅力的なら、そちらを買います。