キヤノンがDOレンズと巨大非球面レンズを使った軽量コンパクトな4本の超望遠レンズの特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの回折光学素子(DOレンズ)を使って小型軽量化を図った4本の大口径望遠レンズの特許が紹介されています。

・Canon 200mm F2.0 等のテレフォトレンズで軽量化を実現する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが200mm F2、300mm F2.8、400mm F2.8、600mm F4等の望遠~超望遠レンズの特許を出願中。重い第1群を回折光学素子と非球面で構成することにより、軽量化と全長の短縮を実現したようだ。
  • 200mm F2.8は全長166mm(現行品は208mm)
    300mm F2.8は全長208mm(現行品は248mm)
    400mm F2.8は全長312mm(現行品は343mm)
    600mm F4 は全長320mm(現行品は448mm)
  • 望遠や超望遠はその重量や大きさが運用を困難にさせるが、キヤノンの特許は、この径の大きな硝材を第1群からごっそり取り除いてしまった。そうすると収差を補正出来ないが、非球面を使うことでその埋め合わせを行っている。
  • (キヤノンは)なんと有効径がφ100~140mm前後の巨大な非球面レンズを一番先端にもってきてしまった。回折面と非球面を接合してしまった実施例もあり、 600mm F4に至っては、蛍石と非球面のハイブリッドだ。価格は恐ろしいくらいに跳ね上がりそう。

 

これだけ小型化されると、大砲などと呼ばれている超望遠レンズ群の運用がとても楽になりそうですね。ただ、キヤノンは現在、このクラスの超望遠レンズのリニューアルが間もなく完了するところなので、特許のレンズが早い時期に出てくる可能性は低そうです。

現行の超望遠レンズ群がリニューアルされるタイミング(2020年頃?)で、これらの小型超望遠レンズが登場するかもしれませんね。