キヤノンが裏面照射型センサーのノイズを除去する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの大型の裏面照射型センサーで問題となるノイズを低減する特許が紹介されています。

・Canon BSIのノイズを軽減する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが裏面照射型撮像素子(BSI)に生じる偽信号(ノイズ)を除去する特許を出願中。 APS-C以上の撮像素子でこのノイズが顕著になるようで、諸々の問題を解決すれば、APS-Cやフルサイズでも裏面照射型撮像素子が採用されるかもしれない。
  • キヤノンの特許: 直流電源を光電変換部と周辺回路に接続する。抵抗が下がり、電圧降下が小さくなる。
  • アナログ信号はなるべく早い段階でデジタル信号に変換した方が良いが、AD変換される前に電圧降下の影響を受けてしまうようだ。撮像面が大きくなった場合に生じやすく、撮像面がAPS-C以上のサイズになった場合に特に影響が大きい。

    つまり、裏面照射型を大型センサーに採用すると、メリットとデメリットで相殺されてしまうのだろう。相殺どころか、かえって悪化するかもしれない。"大きなイメージャーでは効果が薄い為"という説明はあながち間違いではないようだ。

 

大型センサーで裏面照射型センサーが採用されないのは、開口率があまり稼げないという理由だけではなく、この記事で述べられているノイズの問題もあるようです。

特許の技術でノイズの問題が解消すれば、将来的には、APS-Cやフルサイズなどの大型裏面照射型センサーの登場もあるかもしれませんね。