オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZはm4/3用レンズとしては解像力が低め

ePHOTOzineに、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZのレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko Digital ED 12-50mm f/3.5-6.3 EZ Lens Review

  • 金属のような仕上げの鏡筒は、非常にハイクオリティに感じる。AFは暗所では特に望遠端ではときどき迷うが、スピードはかなり速い。フォーカスリングは軽く、ピント合わせは少しやりにくい。電動ズームは、動画でスムーズなズーミングができる。
  • 解像力は、12mmでは中央は開放から素晴らしい解像力(excellent)だが、周辺部はまずまず良い解像力でしかない。しかし、F5.6まで絞れば画面全域で良好(good)になる。27mmでは中央の解像力は落ちるが、周辺部は開放から良好(good)のレベルを超えている。
  • 50mmでは、解像力は全体的にかなり落ち、中央だけがF6.3でとても良い(very good)のレベルに達している。このレンズは完全に許容範囲の性能ではあるが、最近テストした他のm4/3レンズのように際立ってはいない。
  • 色収差は広角側では良く補正されている。望遠側では色収差は0.75ピクセルに近い値で、これは非常に大きなプリントをしたり、周辺部付近を大きくトリミングしない限りは大きな問題はない。
  • 周辺光量落ちは12mmで0.86EV、50nnで0.36EVで、非常によく補正されている。12mmではF5.6、50mmではF8に絞れば実質的に解消する。
  • 歪曲は12mmで1.47%、50mmではわずか0.352%で、ズーム全域で非常によく補正されており、大きな問題はない。歪曲の形は画面全域で整っており、後処理での修正は比較的容易。
  • 解像力は"良い(good)"のレベル程度で、他のm4/3レンズのレベルには達していない。コンパクトさと防塵防滴は素晴らしい仕様だが、若干大きくなっても、少なくとも望遠がF5.6だったら、もっと訴求力があったと感じずにはいられない。もし、マクロ機能と電動ズームが主目的なら、価格を考えれば考慮に値するかもしれない。
  • 良い点: 新しいデザイン、素晴らしいマクロ機能、防塵防滴、電動モードと手動モードに切り替え可能なこと、軽量。
  • 悪い点: 50mmでF6.3の明るさ、多くのm4/3レンズよりも解像力が低い(特に50mmでは)、12mmではフレアが目立つ、フートが付属していない。

 

光学性能は、中間域から望遠側の解像力が全体的に低めなのが気になるところですが、色収差や歪曲、周辺光量落ちなどは良く補正されているようです。m4/3の他のレンズと比べると少し解像力が低めに感じますが、キットレンズと考えれば不満の無い性能かもしれませんね。