キヤノンがDOレンズと非球面レンズを組み合わせた600mm F4と400mm F2.8の特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンのDOレンズと非球面レンズを使った超望遠レンズの特許が紹介されています。

・Canon 600mm F4 に非球面と回折光学素子を採用し軽量化する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが600mm F4と400mm F2.8の特許を出願中。超望遠レンズにおいて最も大きな重量比を占める第1群に、非球面と回折光学素子を組み込むことでレンズ枚数を削減、結果として軽量化を実現出来るようだ。
  • 実施例1: 600mm F4、9群15枚、非球面1面1枚、UDガラス2枚、蛍石1枚、回折1枚。
  • 実施例2: 400mm F2.8、9群14枚、非球面2面2枚、UDガラス1枚、蛍石1枚、回折1枚。
  • (大きさは)現行品の全長と殆ど変わっていない。その気になれば30cm台も実現出来るようだが、今回は大きさ・重量と性能のバランスを優先したようだ。
  • (性能は)球面収差は±0.02mm以内、非点収差は0として良いだろう。歪曲は+1%、倍率色収差は周辺で-0.005mmで、もはや説明不要の超高性能。

 

最近、キヤノンはDOレンズ関連の特許を積極的に出願しているので、将来はDOのラインナップを更に拡充していくつもりなのかもしれませんね。

現在のDOレンズの課題である逆光耐性の問題を解決するための特許も出願されているようなので、次世代のDOレンズの性能向上に期待したいところです。