オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED75mm F1.8は驚くほど解像力が高いレンズ

SLRGearに、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED75mm F1.8のレビューが掲載されています。

Olympus 75mm f/1.8 ED M.Zuiko Digital (Tested)

  • 75mm F1.8は我々がこれまでテストしたレンズの中で最もシャープなレンズの1つだ。このレンズはF1.8の開放から非常にシャープで、絞るとF8までは若干解像力を増す。F16でさえまだシャープだが、F22では回折の影響で甘くなる。
  • 倍率色収差は、絞り値にかかわらず素晴らしい性能だ。もし非常に厳しい目で見るなら、ハイコントラストの領域に紫の色ズレの兆候が見られるかもしれないが、これはほとんど無視できる。明るいレンズでしばしば問題になる軸上色収差(ボケの色付き)の兆候は全くみられなかった。
  • 周辺光量は、開放では四隅で1/3EV落ちる。開放以外では周辺光量落ちは無視して良い値だ。
  • 歪曲はほとんど無く、取り立てて言うほどのことはない。
  • AFはMSC機構を採用しており、高速で無音に近い。フルタイムマニュアルフォーカスが可能だ。
  • 最大撮影倍率は0.1倍で、マクロ性能に期待するレンズではない。
  • 鏡筒はm4/3用レンズとしてはかなり大きいが、それほど重くはない。E-M5との組み合わせでは良好だが、小さなm4/3ボディには若干バランスが悪いかもしれない。
  • 鏡筒にあるのはフォーカスリングのみで、距離目盛や被写界深度目盛、赤外指標は無い。フォーカスリングは幅が広く感触も素晴らしい。フライバイワイヤ(モーター駆動)なので、フォーカスリングは両端で止まることなくどこまでも回転する。
  • このレンズはとにかく驚くほど解像力が高い。色収差も素晴らしくよく抑えられており、周辺光量落ちも少なく、歪曲もゼロに近い。加えて鏡筒の造りは素晴らしく見栄えも良い。唯一の問題点は価格かもしれないが、現時点で他に同クラスのレンズが無いことや、卓越した性能を考えると、オリンパスがプレミアム価格に設定したのは当然のことかもしれない。

 

解像力テスト(Blur Index)では絞り開放で四隅まで一面紫色(水色→青→紫の順に解像力が高くなります)で、開放から既に画面全域で最高レベルの解像力が出ているようです。色収差や歪曲等も全く問題ない値で、光学性能に関しては文句の付けようがない仕上がりと言ってよさそうですね。