ソニーRX1のZeiss Sonnar T*35mm F2は極上の光学性能

DxOMarkに、ソニーCyber-shot RX1のレンズ(Zeiss Sonnar T* 35mm F2)のスコアとレビューが掲載されています。

Sony Cyber-shot RX1 / Carl Zeiss Sonnar T* 2/35: Is this the ultimate moderate wide-angle lens? 

 RX1以外は5D2のデータ     RX1    コシナT*35F2   EF35F2 IS   シグマ35F1.4 
DxOMarkスコア 33 27 29 30
解像力 18P 15P 17P 17P
透過 - 2.2T 2T 1.5T
歪曲 0.7% 0.5% 0.4% 0.3%
周辺光量落ち -1.7EV -1.8EV -1.8EV -2EV
色収差  12μm 9μm 6μm 6μm

 

  • 総合スコアは33の高い値で、Sonnar T* は極上の光学性能だ。このスコアは1850ドルのDistagon 35mm F1.4のD3Xによるスコア30を楽に超えている。
  • RX1のゾナーの解像力は18P-Mpixの素晴らしい値だ。レンズ固定式なので透過率は測定できなかった。このため総合スコアは透過率を考慮していない。透過率が悪ければスコアが下がるが、その逆もまた真だ。
  • 歪曲は0.7%でわずかだが、それでもタル型が目立つ。歪曲の形は複雑なものや陣笠ではないので、後処理で補正するのは容易だろう。
  • 色収差は予想よりも若干大きい。いくかのハイグレードなズームレンズよりもずっと小さいが、現在の単焦点としては少し意外な結果だ。
  • このレンズの光学性能は傑出しており、とりわけ一貫した解像力と画面全域での均一性は注目に値する。RX1は全く欠点の無いカメラというわけではないが、もし購入資金があるなら、完璧に近い画質が保証される。

 

RX1のレンズは、マウントに制約されることのない専用設計が功を奏したためか33という際立って高いスコアですね。RX1以外のレンズのスコアはテスト機が異なるので、参考程度にしか比較できませんが、RX1はどのレンズのスコアも余裕で上回っているので、最新の一眼レフ用の高性能レンズと比べても同等以上の性能を持っていると見てよさそうですね。