ソニーE20mm F2.8は便利なレンズだが解像力が低い

DxOMark に、ソニーE20mm F2.8 のスコアとレビューが掲載されています。

Sony E 20mm f/2.8 review: A 'fast' pancake prime lens for the Sony NEX system 

 (テスト機はNEX-7)   E20mm F2.8  E10-18mm F4   E35mm F1.8 
DxOMarkスコア 17 14 21
解像力 10P-Mpix 9P-Mpix 11P-Mpix
透過 2.9T 4.3T 2.1T
歪曲 0.8% 0.5% 0.7%
周辺光量落ち -2.3EV -2EV -1.8EV
色収差  12μm 12μm 6μm

 

  • 解像力のスコア10P-Mpixは、NEX-7のような24MPセンサーによるテストとしては期待に反して低い値だ。歪曲はタル型で若干目立つ。ポジティブな面は、周辺部でさえ色収差が目立たないことだ。
  • このレンズの主要なアドバンテージは、軽量なパンケーキデザインによる利便性だ。光学的には完璧からは程遠い。色収差は非常に少ないが、解像力は24MPセンサー機の測定にしては低すぎる。開放での周辺光量落ちは後処理での補正が必要だ。

 

DxOには、EマウントレンズのデータがE10-18mm F4とE35mm F1.8 しかないので、比較対象とてはあまり適切ではないかもしれませんが、この2本と並べてみました(元記事ではCOOLPIX Aと比較していますが、テスト機が異なるので参考程度に見ておいたほうがいいかもしれません)。

レビューでは、解像力が厳しい評価となっていますが、上記の2本のEマウントレンズとの比較では、E20mmは他の2本の中間の解像力なので、このレンズが特に解像力が低いというわけでもなさそうです。

DxOにはまだデータがありませんが、E16mm F2.8やシグマの19mm F2.8 DNとも比較してみたいところですね。