キヤノンEOS 70D は動画作家にとても訴求力のあるカメラ

ePHOTOzine に、キヤノンEOS 70D のレビューが掲載されています。

Canon EOS 70D DSLR Review

  • 70Dではシャッターボタンの隣にAFエリア選択モードボタンが追加され、ファインダーから目を離すことなく、容易にフォーカスエリアが変更できるようになった。
  • バッテリーライフはCIPA規格で920枚で60Dから改善されているが、ライブビュー使用時は230枚で劇的にバッテリーライブが短くなる。
  • ライブビュー時のフォーカスはまずまず速く、これまでのEOSよりは確実にずっと速いが、完璧ではなく、たまにフォーカスをはずしたショットもあった。暗い場所では、フラッシュがアシストAFとして使用されるが、ライブビュー時にはこれは使用されず、非常に暗い場所ではAFが苦戦することがあった。
  • ディテールは良好だが、デフォルトの設定のJPEGは若干ソフトだ。
  • ノイズはISO100-400では少なく、ISO800では若干の増加が見られる。ISO1600ではノイズは増えるが、ディテールはまだ良好に維持されている。
  • ISO3200ではノイズリダクションが強くなり、ディテールが損なわれる。ディテールとノイズは700D(X7i)と同レベルだが、ISO3200では700Dが若干ディテールが豊富だ。ISO6400では更にノイズが増え、ISO12800ではソフトな画質になる。ISO25600ではノイズが最高レベルで、ノイズリダクションのためにソフトな画質でディテールも失われている。
  • オートホワイトバランスは白熱灯では暖色傾向で、プリセットを使用しても似たような結果だ。蛍光灯ではオートホワイトバランスでより良好な結果が得られ、プリセットでも同様の結果が得られる。白熱灯下で最高の結果を得るには、マニュアルホワイトバランスを推奨する。
  • 動画のコンティニュアスAFは、必要な時に素早くリフォーカス(ピントを合わせ直す)され、素晴らしい。動画のAFでは、動体追尾だけでなく顔認識追尾も搭載されており、タッチスクリーンで設定することができる。動画の画質はとても良好だが、サンプルの動画ではモアレが見られる。
  • 70Dの価格はボディのみで、1079ポンドで、競合するライバルと比べるといくらか高いように思われる。
  • 新しいデュアルピクセルAFによって、動画とライブビュー時のAFは顕著に改善されており、とても素晴らしく、キヤノンのレンズで動画やライブビューを使用するユーザーには有用だ。とは言え、(動画・ライブビュー使用時は)バッテリーライフは劇的に短くなる。
  • 動画作家にはタッチスクリーンでフォーカスポイントを指定できる70Dは極めて訴求力がある。マイク端子は有用だが、ヘッドホン端子を希望する人もいるだろう。高性能なライブビューと、動画を搭載した光学ファインダーの真の一眼レフを探しているなら、70Dがその条件を満たしている。
  • 良い点: 素晴らしい色再現、素晴らしい3インチ可動式タッチスクリーンモニタ、動画中のAF、レンズ補正機能、電子水準器、OVF使用時のバッテリーライフ、しっかりした使いやすいボディ、Qボタンによる素早い設定、大きく改善されたライブビュー時のAF。
  • 悪い点: AF補助光が無い(AFアシストはフラッシュを使用)、ISO3200+でディテールが失われる、JPEGがソフト、EOSリモートユーティリティの機能が限られている。

 

EOS 70D は動画とライブビュー時のAFが従来よりも大幅に改善されており、動画をよく撮るEOSユーザーには、とても魅力的な選択肢になりそうです。一方で、スチルに関してはそれほど大きな進化は見られないようで、スチルメインで画質の大幅な改善を期待していた方には少し物足りない内容かもしれませんね。