富士フイルムX-A1 はX-Transを採用するX-M1をしのぐ高感度性能

ePhotozineに、富士フイルムX-A1 のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-A1 Compact System Camera Review

  • X-A1はボディの大部分がプラスチックだが、X-M1と同様に造りは良好だ。
  • シャッターレスポンスは素晴らしい(0.05秒)。クイック連続撮影モードがあり、撮影から撮影までの間隔は短い(フラッシュOFFで0.8秒)。連写は5コマ/秒で、JPEGではスローダウンまでに多くの枚数(68枚)を撮影可能だ(RAWでは11枚)。
  • サンプルでは色再現が素晴らしく、露出も良好だ。内蔵フラッシュで赤目も見られなかった。
  • (キットレンズの)16-50mm OIS は、最短撮影距離40cmで、クローズアップには十分ではない。中央の解像力はとても良好で、隅も良好だ。フードが用意されており、フレアにも極めて強い。歪曲も小さく問題はない。色収差とパープルフリンジも少ない。残念ながら、暗い場所では、しばしばAFが苦戦した。
  • 高感度性能はISO3200までは素晴らしく、ISO6400でもノイズは少なくディテールも良好に維持されている。ISO12800ではノイズは増え、ディテールが失われる。そして、ISO25600では更にノイズが増える。ISO100と12800、25600はJPEGのみで、RAWとJPEG+RAWでは使用できない。このカメラの高感度性能は素晴らしく、ディテールは見事で、X-Trans CMOSセンサーを使用しているX-M1よりもスムーズだ。
  • オートホワイトバランスは白熱灯ではまずまず良好で、プリセットの方が若干暖色が抑えられる。蛍光灯ではオートホワイトバランスはとても良好で、プリセットも適切なものを選べば良好だ。
  • 多くのデジタルフィルターが用意されているが、X-Pro1やX-E1が搭載しているパノラマモードが搭載されていないのは、奇妙な省略だ。
  • 動画のクオリティは良好だが、AFのコンティニュアスAFは極めて遅く、特に低コントラストの被写体では遅い。
  • X-A1の価格はレンズキットが499ポンドで、X-M1のレンズキットが650ポンド前後であることを考えると、コストパフォーマンスはとても良好だ。
  • X-A1はXシリーズで最も安価な機種で、標準的なAPS-Cセンサーを使用しているにもかかわらず、ISO3200-ISO6400まではノイズが少なく、ディテールも良好で素晴らしい画質だ。より高価なX-M1よりも好ましい画質だと思う人もいるかもしれない。X-A1の画質は素晴らしく、様々な機能が盛り込まれており、我々は多いに推薦する。
  • 良い点: 素晴らしいキットレンズ(16-50mm OIS)、とても良好なコストパフォーマンス、素晴らしい高感度性能、素晴らしい色再現、印象的なディテールと解像力、ダイナミックレンジ拡張が良好に機能する、3インチチルトモニタ、Wi-Fi接続、紙に印字されたマニュアル、コンパクトなボディ。
  • 悪い点: パノラマモードが無い、HDRが無い、アドバンスドフィルター使用時にRAWで保存できない、Wi-Fiがリモート操作に使えない。

 

X-A1はX-M1の廉価版で、センサーも通常のベイヤーセンサーが使用されていますが、高感度性能や画質はX-Transを採用するX-M1を上回る高評価となっているようです。

サンプルは、エントリーモデルらしく彩度が高くとても鮮やかという印象です。X-A1は日本国内では未発表ですが、この性能でこの価格なら、国内でも売れるかもしれませんね。