オリンパス12-40mm F2.8 PRO はズーム全域で開放から非常にシャープなレンズ

SLRGear に、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO のレビューが掲載されています。

Olympus 12-40mm f/2.8 Pro M.Zuiko Digital ED (Tested)

  • 全体的に12-40mm F2.8 PRO は非常にシャープなレンズで、ズーム全域に渡って開放でさえシャープだ。開放時の隅の甘さは、どの焦点距離でもごくわずで、40mm開放では隅の甘さが若干増すが、これは極めて小さい範囲だ。F4とF5.6に絞ると、ズーム全域で隅々まで大変にシャープになる。
  • 色収差は焦点距離によって変化するが、とは言え、概ねとてもよく補正されている。12mmでは絞りにかかわらず、色収差は一貫している。30-40mmでは色収差は広角側よりも更に少なくなる。面白いことに、絞ると35mmでは色収差は増えるが、40mmでは反対に減る。
  • 周辺光量落ちは、ズーム全域でどの絞り値でもとてもよく補正されている。F5.6以下ではいくらか周辺光量落ちが見られるが、これは1/2EVにさえ達しない。
  • 歪曲は12mmでわずか0.25%前後のタル型で、非常によく補正されている。25mm以上では、歪曲はほぼゼロだ。
  • AFは非常に速い。作動音はとても静かなので、動画でもノイズを拾わない。前玉はフォーカシングでもズーミングでも回転しない。
  • ズームリングはスムーズに回転する。十分な重さがあり自重落下することはないが、2本の指で回すことができる。フォーカスリングはズームリングより軽くスムーズで、リングを手前に引くとMFに切り替えられる。フォーカスリングの回転角は約90度で、最短と無限遠の両端で止まる(ハードストップ)。
  • パナソニック12-35mm F2.8との比較では、パナソニックもズーム全域でとてもシャープなレンズで色収差もよく補正されているが、歪曲と周辺光量落ちはオリンパスよりも大きく、価格も高い。
  • オリンパス12-50mm F3.5-6.3との比較では、12-50mmは色収差と歪曲、広角端の周辺光量落ちが目立って悪いが、価格は12-40mmの半額で専用のマクロモードも持っている。
  • オリンパス14-42mm F3.5-5.6 II との比較では、14-42mmはシャープだが、色収差と周辺光量落ちが12-40mmよりもずっと悪い。広角側の歪曲も劣るが、18mm以降は素晴らしい。価格も手頃だ。
  • 12-40mmは、シャープで色収差が素晴らしく良く、歪曲と周辺光量落ちの少ない素晴らしい光学性能のレンズだ。

 

Blur Index(解像力テスト)を見る限りでは、12-40mmは開放から画面全域でとてもシャープで、1絞ると隅までカリカリになるようです。標準ズームで、ズーム全域で絞り開放からこれだけ解像力の高いレンズも珍しいですね。また、色収差や歪曲、周辺光量落ちも良好で、光学性能的にはとても優等生なレンズという印象です。