パナソニックNOCTICRON 42.5mm F1.2はm4/3のレンズで最高の光学性能

ePHOTOzine に、パナソニック「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.」のレビューが掲載されています。

Panasonic Leica DG Nocticron 42.5mm f/1.2 ASPH. Lens Review

  • 85mm F1.2 と比べれば、重さはわずか425グラムと非常に軽量でコンパクトだ。鏡筒は軽量な金属と高品質なプラスチックのバランスが良好で、ハイクオリティな仕上げだ。G3とのバランスは良好だが、よりコンパクトなm4/3ボディとの組み合わせでは、若干大きく感じるかもしれない。
  • フォーカシングはインナーフォーカスでフィルター枠は回転しない。AFは明るい場所では極めて速く、暗い場所でもレンズの明るさにかなり助けられている。
  • フォーカスリングは十分な重さがありスムーズに回転するので、微調整も快適に行うことができる
  • 絞りリングは1/3段ごとにクリックがあり、とても快適に使用できる。意図せず動いてしまわないように、("A"の位置で)ロックがあるとよかったかもしれない。
  • 手ブレ補正は、手持ちで1/5秒で、半分前後のシャープな画像が得られた。これはおおまかに言って4段分の効果で、このレンズは恐ろしいほど暗所での撮影に強い。
  • 解像力は大口径レンズの典型で、絞るに従って改善する。それでも、中央は開放からすでに素晴らしい値(excellent)で、隅はとても良好な値(very good)だ。F4からF8で画面全域でピークの性能になり、このとき、画面の隅々まで際立った解像力(outstanding)になる。
  • 色収差は極めてよく補正されている。色収差はF16で最も目立つが、それでもなお1/2ピクセルを下回っており、心配はない、
  • 周辺光量落ちは開放で1.67EVで、このような大口径レンズとしてはよく補正されている。F2.8以上に絞ると、見た目に均一になる。
  • 歪曲はわずか0.544%の糸巻き型で、極めてよく補正されている。この歪曲は直線的な被写体が画面の隅にある場合でさえ、見つけるのは困難だ。
  • 逆光では、開放で光源を画面内に入れるとわずかにコントラストが低下するだけで、フレアの問題は見られなかった。
  • サンプルでは、中央の解像力は開放から素晴らしく、F4からF8に絞ると、画面全域で見事なシャープさになる。開放時のコマ収差もよく補正されている。逆光では、開放でコントラスト低下が見られるが、F2以上に絞れば解消する。
  • 価格は現時点で1340ポンドで、多くの人にとって正当化するには高い。そうではあっても、レンズの性能と機能を考えると、価格に関してはそれほど悪くはないように思える。光学的には、高解像力で色収差、歪曲が少なく、m4/3の現行レンズの中でベストの性能だ。
  • 良い点: 開放から素晴らしい解像力、歪曲・周辺光量落ち・色収差が少ない、効果的な手ブレ補正、素晴らしい鏡筒の造り、絞りリング、高速なAF、現実的な価格。
  • 悪い点: 絞りリングがボディによって機能しないかもしれない。

 

解像力は大口径レンズにもかかわらず開放から十分に使える値で、少し絞ったときの解像力は見事な値ですね。歪曲や色収差はとても良好で、他のレビューで批判されていた周辺光量落ちも、まずまずの結果となっています。価格に関しては高いとしながらも、レンズの性能が優秀なため、ここでは肯定的に評価されているようです。