富士フイルムは現在APS-Cに注力しているが将来の大型センサーの可能性は否定しない

dpreview に、富士フイルムシニアマネージャーのインタビューが掲載されています。

Fujfilm interview: 'The only way is to keep innovating'

  • (CP+でのX-T1の人気は?) 驚くほど評判が良い。1月のX-T1発表後にいくつかのイベントを開催したが、昨年の同様のイベントと比べて参加者はほぼ2倍になっている。
  • (顧客が求めているものは?) 更なる交換レンズと、より高性能な動画機能、より多くのカスタマイズオプション、そしてアクセサリー(特にフラッシュ)の充実だ。
  • (ファームウェアで現行モデルに機能を追加するのか?) イエスだ。たとえば、近日中にX-E2のEVFのリフレッシュレートをX-T1と同じレベルに改善する新ファームをリリースするつもりだ。
  • (ハイエンド機がより利益があがるのか?) イエスだ。ハイエンド機はボディ自身が高いだけでなく、より多くの交換レンズも売れる。我々の調査ではX-Pro1のようなハイエンド機のレンズ保有率は3.8本前後で、一方X-A1のようなカメラは1.2本に近い。ローエンド機のユーザーは、しばしばキットレンズだけを使い続ける。
  • (将来のXシリーズのカメラで画素数を上げて欲しいという要望はあるか?) そういう要望もいくらかあるが、我々の顧客では、20MPかそれ以上の画素数を求めるユーザーは非常に少ない。現時点では16MPが解像力とS/N比のバランスがベストだが、時間が経って技術が進歩すれば、将来は、S/N比が改善されたより高画素のカメラを提供することができるだろう。
  • (富士フイルムが将来チャレンジすることは?) キヤノンとニコンのミラーレスは顧客を満足させるものではなく、このため、多くの顧客はミラーレスを一眼レフよりも劣ったものとして考えている。我々は顧客にミラーレスは一眼レフに劣っておらず、一眼レフ以上になる可能性があることを伝える必要がある。
  • (ACR7でAdobeのX-Transの現像処理が大きく改善しているがこれは助けになっているか?) イエスだ。多くの顧客がこのソフトに投資しているので、大いに助かっている。
  • (将来、X-Transセンサーは大型化するのか?) 現時点では我々はAPS-Cフォーマットに焦点を合わせている。しかし、長期的には、我々がレンズラインナップを完成した後に・・・可能性は否定できない。

 

富士フイルムは、バランス重視で高画素化にはあまり積極的ではないようなので、20MPや24MPのAPS-C機が登場するのは少し先の話になるかもしれませんね。また、より大きなセンサーのX-Trans機に関しては、少し思わせぶりな発言をしていますが、もし、実現するとしても現行Xシリーズのレンズラインナップが完成した後ということなので、かなり先の話になりそうです。

[追記] ACR7の部分の訳に誤りがありましたので、修正しました。