レンズ交換式カメラの市場は縮小しているが日本市場は好調

日経ビジネスオンラインに、キヤノンを中心としたデジタルカメラの販売動向に関する記事が掲載されています。

キヤノン、ロングセラーの憂鬱

  • 「市場縮小が一過性のものなのか、それとも消費者ニーズの変化なのか、正直分からない」キヤノンの関係者は深いため息をつく。ここで指しているのは、一眼レフカメラやミラーレスなどレンズ交換式カメラのこと。
  • CIPAによると、2013年のレンズ交換式カメラの出荷台数は2012年比15%減の1713万台。現行の統計方式に変更した2003年以降で初めてのマイナス成長となった。そんななか日本市場は絶好調で、27.4%増と大幅に伸びた。
  • 2013年に国内で最も売れた一眼レフカメラはキヤノンの「EOS Kiss X5」だった。発売からすでに3年以上も経っているロングセラー機種で、赤字になるわけではないが、収益的にうま味は少ない。新モデルへの移行を進めたくても思うようにいっていないのが現状。
  • キヤノンのミラーレスは「一眼レフにステップアップするための入り口」という位置付け。メーカー別シェアでは、ソニー、オリンパス、パナソニックに次ぎ4~5位をうろうろしている。同社のミラーレスは2機種のみで新製品で攻勢を強める他社と比べ積極性に欠ける印象。
  • 現状では日本以外でミラーレス市場の立ち上がりは鈍い。2013年、日本ではレンズ交換式市場の約4割をミラーレスが占めたが、欧州、米国では1割にとどまった。

 

最近ではコンパクトだけでなく、レンズ交換式カメラの出荷台数もかなり落ち込んでいるようですが、日本市場は絶好調なんですね。Kissシリーズでは、最新のX7やX7iではなく2世代前のX5が最も良く売れていて世代交代が進まないということで、今年の新型Kissの登場が遅れているのはこの辺りにも原因があるのでしょうか。