ソニーα7Sとα7R、5D Mark III の高感度の比較レビューが掲載

dpreview に、夜景の画質比較ツールを使ったソニーα7Sとα7R、キヤノンEOS 5D Mark III の高感度の比較テストが掲載されています。

High ISO Compared: Sony A7S vs. A7R vs. Canon EOS 5D III

  • テストでは、レンズは全てキヤノンの24-70mm F4L IS を使い、ソニーのボディにはマウントアダプタを使用した。絞りとシャッター速度は、それぞれのISO感度で全てのカメラで同じに設定した。RAWの現像はACR8.5を使用し、シャープネスとノイズリダクションはデフォルトで、ホワイトバランスはカメラごとに手動調整している。α7Rと5D Mark III にはISO25600よりも上の感度は用意されていないので、α7Sと同じ条件で撮影し、現像時に露出を調整してシミュレートしている。
  • 比較ツールで上部の「Image Size」で「Native Resolution」を選択すると原寸大で、「Normalized(12MP)」を選択すると、12MPに縮小した画像(α7Sと同じ大きさの画像)を表示することができる。
  • 超高感度域(ISO204800以上)では、α7Sは5D Mark III やα7Rと比較して、2EV近いアドバンテージがある。このアドバンテージは、画面の明るい部分では1EVかそれ以下に縮まる。
  • 中程度の高感度域(ISO51200)では、α7Sの5D Mark III へのアドバンテージは、おおまかに言ってせいぜい2/3EV~1EVに低下する。明るい部分ではα7Sのアドバンテージは無くなり、同サイズでの比較ではどのカメラもノイズレベルは同程度だ。ISO25600では、同サイズでの比較では、暗部の階調もα7Sと5D Mark III は互角だ。
  • 更に感度を落とすと(※サンプルではISO1600)、どのカメラもほとんど同じ性能になる。
  • α7Sは非常に暗いライトの元(超高感度域)では、どのカメラよりも著しく良好な結果が得られる。ISO6400より上の高感度域では、α7Sは同サイズの比較では暗部がα7Rを上回っている。ISO6400とそれ以下の感度では、同サイズで比較した場合のα7Sの高感度性能は、同世代の他のフルサイズ機と同等だ。

 

α7Sはピクセル等倍で見ると、高感度域では、α7Rや5D Mark III よりも圧倒的に低ノイズですが、12MPにリサイズして同サイズで比較すると、超高感度域を除けばα7Rや5D Mark III と比べてリードは保っているもののそれほど大きな違いではないという印象です。

高感度は使ってもISO6400くらいまでというユーザーの場合、α7Sの高感度性能にそれほど大きなアドバンテージはないかもしれませんね。