ニコンD810の高感度はRAWではD800Eから1/3~1/2段改善されている

Photography Life に、ニコンD810とD800E のRAWによる感度別の画質の比較記事が掲載されています。

Nikon D810 vs D800E ISO Comparison

  • 現像は、ACR8.6 RCではD810がひどい画質になったので、代わりにCapture NX-Dで行った。サンプルは、画面の中央部分からの100%切り出し画像で、画質の調整はしていない。
  • ISO64(D800EはISO64は無いので、拡張感度のISO50)では、どちらのカメラも素晴らしい結果で、あまり言うことはない。ダイナミックレンジのテストは行っていないが、D810はネイティブの感度なので、ダイナミックレンジが広くなっていることに期待したい。
  • 低感度では、どちらのカメラも素晴らしいので、ISO800までスキップしよう。ISO800では、両機のノイズのパターンが異なっているが、どちらが良いとは言えない。ISO1600でも同様だ。
  • ISO3200では、D800Eは画像のいくつかの場所で、偽色が見られ始める。ISO6400では、D800Eは暗部に明らかににより多くのノイズが見られる。
  • ISO12800では、この傾向がより明確になり、D810が画面全域で明らかにノイズを上手く抑えている。ISO25600では、どちらのカメラもノイズが多すぎるが、ここでもD810が明らかに良好に見える。
  • D810はISO51200に設定できるが、ディテールや色のロスが大きく、ノイズが多すぎるため、個人的には使わない。
  • D800EとD810の高感度性能の違いは、ISO3200以上で1/3段から1/2段の間だ。ニコンはD810で、常用感度を1段高くしたが、D800Eと1段分の違いがあるとは思わない。しかし、D810の方が画面が常に明るいので、明るさを揃えれば、ノイズはこの比較よりも良くなるだろう。

 

RAWでの比較なので、D810の高感度がD800Eと比べて1/3段から1/2段も改善されていれば、十分な改善幅と言ってよさそうです。D810の画質の改善には、画像処理エンジンがEXPEED4になったことだけでなく、センサーが新型に換装されていることも結構貢献しているようですね。