ソニーデジタルイメージング本部長のインタビューが掲載

デジカメWatchに、ソニーのデジタルイメージング本部長の石塚茂樹氏のインタビューが掲載されています。

【フォトキナ】内製技術を活用、斜め上への進化を目指す――ソニー

  • αに関してもAマウントの販売台数は一定量は確保できても伸び悩んでいた。NEXは成功したがシェアは伸び悩んだ。 その中で上位のキヤノン、ニコンとどう戦うべきかを考えた時、彼らが事業として本気で取り組みにくく、自分たちにとって自由度の高い戦略はなにかを考え、フルフレームセンサーのミラーレス機を作ることにした。
  • RX100は、そのまま真上に性能を伸ばすのではなく、斜め上に進化していけるといいと思う。
  • ソニーのイメージング製品は、世界ナンバーワンのイメージセンサー、レンズ、プロセッサ設計ノウハウにある。この3つのコアテクノロジーを進化させ、組み合わせることで自分たちにしかできないことを提案するつもり。
  • LTE通信機能内蔵にも興味はあるが、Androidは頻繁にアップデートがあり、発売地域ごとに法律や使える周波数帯なども異なる。地域を絞っての発売でなければ、通信機能を盛り込んでのビジネスは難しい面もある。
  • Aマウントが顧みられていないのではという話だが、Aマウントには一定のニーズがあり、日本では未発売のAマウントカメラもある。現時点ではFEレンズが不足しているため、ここに引き続き力を入れているということだ。Aマウントは多くのファンがいるので、ソニーとして大切にしていく。
  • 欧州は確実に伸びてきている。欧州全体ではまだ25%ぐらいだが、理解が進むとともにミラーレスは伸び始めている。特にドイツは3割がミラーレス機になってきた。今回、レンズを充実させたことで今後は北米での伸びも期待できると思う。
  • QXはある一定量は一気に売れて、時に品切れを起こしたこともありましたが、現在の出荷数は落ち着いている。
  • レンズに関しては2015年度以降もたくさん出していく。毎年5本以上の予定がある。Eマウントレンズが不足しているので割合としては多いが、Aマウントも織り交ぜて提供していく。

 

最近はEマウント関連の新製品が多いので、Aマウントの存続を心配する声もあるようですが、Aマウントレンズの発売予定があり、今後もAマウントを大切にしていくということなので、ユーザーの方はまずは一安心ですね。

あと、RX100シリーズは「斜め上」に進化させたいということなので、新型機では正常進化ではない、何か驚くようなものが登場するかもしれませんね。