ニコンD750 の高感度性能はD610から顕著に改善されている

ePHOTOzine に、ニコンD750のレビューが掲載されています。

Nikon D750 Digital SLR Review

  • ボディの造りは極めてしっかりしている。ボタンやスイッチなどの操作系のレイアウトはD610とほとんど同じで、最近のニコンの一眼レフのユーザーには、慣れ親しんたものに感じる。グリップは大きく快適だ。
  • モニタは視野角も素晴らしく非常にクリア。
  • Wi-Fi は、デフォルトではパスワードが設定されていないので、セキュリティ対策のために、パスワードを設定することを推奨する。
  • バッテリーライフはCIPA規格で1230枚と素晴らしく、フラッシュを使わない時は更にバッテリーライフは長くなる。
  • シャッターレスポンスは非常に速く(0.05秒)、ライブビューモードでさえ、とても速い(0.15秒)。AFは速いが(0.15-0.2秒)、ライブビューモードではずっと遅くなる(1.0-1.1秒)。スイッチをONにしたときの起動時間は素晴らしく(0.25秒)、撮影から撮影までの間隔も短い(0.25秒、フラッシュ使用時で0.6秒)。
  • 連写はJPEGまたはRAWで6コマ/秒で良好だが、公称の6.5コマ/秒には届かない。JPEGではスローダウンまでに87枚、RAWでは13枚連写可能(クラス10のSDHCメモリカード使用時)。
  • サンプルでは、ノイズが少なく、ディテールが豊富で、色再現とダイナミックレンジも素晴らしく見える。ポートレートではウォームトーン(暖色系)で、この発色はポートレートに向いている。内蔵フラッシュで赤目現象は見られなかった。
  • ISO感度は、低ノイズで良好なディテールを得るためには、ISO50からISO3200の使用を勧める。ISO6400とISO12800はまだ良好な結果が得られるが、ノイズは増え、ディテールも減少する。この感度では、D610と比べて高感度ノイズ性能は顕著に改善されている。ISO25600ではノイズが強くなるので可能なら使用を避けることを勧めるが、縮小してWebで使うならまだ実用になるかもしれない。ISO51200は、ノイズが盛大でディテールも少ないので避けるべきだ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯ではまずまず良好で、プリセットでは若干緑色になる。白熱灯の暖色を残すプリセットも用意されている。蛍光灯では、オートホワイトバランスは良好で、プリセットでは使用するプリセットの種類によって若干青かマゼンタに傾く。
  • D750はコンパクトなボディにチルト式のモニタやWi-Fiが搭載され、バッテリーライフが長く、連写も高速されたとても魅力的なカメラだ。画質はノイズが少なく素晴らしいクオリティで、多くのカスタム機能を使って個人の好みに合う画像が得られる。大きなグリップと豊富なボタン・ダイヤルがあり、使い勝手は良好だ。高感度ノイズはD610から改善されている。伝統的な一眼レフカメラを探している人に、このD750を大いに推薦する。
  • 良い点: Wi-Fi内蔵、オートISOの自動シャッタースピードコントロール、素晴らしいバッテリーライフ、ISO6400/12800まで素晴らしい高感度ノイズ性能、チルト式の3.2インチモニタ、コンパクトなボディ。
  • 悪い点: 上面の液晶が小さい、より安価なライバルが存在する、ホワイトバランスが今一つ。

 

D750はボディを小型化しながら、チルト式のモニタや、D610よりも高性能なAFユニットを採用し、連写性能や高感度ノイズも改善した優等生的なカメラですね。

画質は色乗りがよく鮮やかなもので、D810と同じ路線の絵作りに感じます。高感度はサンプルを見る限りでは、D610よりも大幅に改善されているので、適度な画素数と相まって非常に使い勝手のよいバランスに優れたカメラに仕上がっているという印象です。