富士フイルムXF 50-140mm F2.8 はズーム全域で素晴らしい画質

Photography Blog に、富士フイルムの望遠ズーム「XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」のレビューが掲載されています。

Fujifilm XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR Review

  • このレンズは1kgをわずかに下回る重さで、紛れも無く大きく重いレンズだが、フルサイズのシステムと比べれば、全体で40%小型軽量だ。有り難いことに、ズーミングでレンズは繰り出さない。
  • 鏡筒の造りは素晴らしいが、鏡筒の大部分が金属ではなくハイクオリティなプラスチックなのは少々残念だ。
  • フォーカスリングとズームリングは、いずれも遊びがなくスムーズに回転する。フォーカスリングは、最短と無限遠で止まらない。
  • 絞りリングは1/3ステップで申し分のない重さある。F値可変の他の富士のズームと異なり、絞りリングには絞り値が印字されている。
  • 三脚座は取り外すのは容易だが、再度取り付けるのは大変にやり難く、使い勝手が悪い。
  • AFモーターは非常に静かなリニアモーターが採用されている。AFは速く、暗い場所でも迷うことは非常に少ない。インナーフォーカスなので、フォーカシングで前玉は回転しない。
  • 色収差はテスト撮影では全く目につかず、問題はなかった。
  • ボケには、富士フイルムは7枚羽根の円形絞りを使用して注意を払っており、この努力は概ね成功している。
  • 解像力は50mmでは、開放から中央も隅も際立ってシャープだ。性能のピークはF4からF11で、F11からは回折の影響が見られ始めF22では解像力が悪化する。
  • 70mmでは、開放から中央も隅も際立ってシャープだ。性能のピークはF4からF16で、F22では回折の影響が見られる。
  • 90mmでは、開放から中央は際立ってシャープだが、隅はそれほど良くはない。中央はF4からF11、隅はF5.6-F11で最高の性能になる。F16から回折の影響が見られ、F22では解像力が悪化する。
  • 140mmでは、開放では中央は若干ソフトで、隅も同様だ。中央も隅も共にF4からF11で最高の性能が得られる。F16から回折の影響が見られ始め、F22では解像力が悪化する。
  • 画質は、中央も隅もズーム全域でほとんど全ての絞り値で素晴らしい。全域でF2.8の明るさは魅力的で、ボケ味も素敵だ。周辺光量落ちは、広角端でも望遠端でも実質的に問題はなく、色収差はほとんど見られない。歪曲は50mmでごくわずかなタル型が見られるが、140mmでは糸巻き型は見られない。
  • 50-140mm F2.8 は、XFレンズの中で現時点で最も高価なレンズだが、より安価でコンパクトな55-200mm F3.5-4.8 とは機能や使い勝手、造り、画質の点で格が違う。フルサイズ用のレンズは更に高いので、50-140mm F2.8を毎日使うフォトグラファーにとっては、このレンズはちょっとしたバーゲン価格と見なすことさえできるかもしれない。大いに推薦!

 

50-140mm F2.8 の画質は5点満点、総合評価は4.5点で非常に高い評価となっています。サンプルを見る限りでは、50-140mm F2.8 は開放から十分な解像力で、遠景もシャープでよく解像しているという印象です。ボケは周辺部で玉ボケの口径食が少し気になりますが、後ボケはなかなかよさそうですね。