ハーバード大学の研究チームが色収差ゼロの極薄のフラットレンズを発表

東洋経済ONLINE に、薄い平面レンズだけで光を結像させる「アクロマティック・メタサーフェス」に関する記事が掲載されています。

「極薄フラットレンズ」が作るカメラの新常識

  • レンズというものは、ある程度の厚みがあってカーブした表面を持っている。ところが、同研究チームが発表したレンズは極めて薄く、実質的にフラットで、さらに色収差も生じない。
  • この極薄フラットレンズは、ガラスの基盤にシリコンのアンテナがついたもので、光はそこを通過するときに瞬間的に曲げられる。屈折率はアルゴリズムを使って決定でき、さまざまな用途に合わせたものが設計できるという。
  • 色収差の補正には、従来とはまったく異なる方法で、新しい極薄フラットレンズでは、レンズ表面のシリコンアンテナを使うことで、さまざまな波長の光を同じ角度に曲げることができる。それによって、厚みのある複数のレンズを通過させる必要がなくなり、レンズは圧倒的に薄くできる。
  • 現時点でこの「アクロマティック・メタサーフェス」は光の3要素である赤、緑、青の3つの波長の光を同じ角度で屈折させ、同じ距離に合焦させることができるようになっている。
  • 実現したとしたら、光学の世界には大変革が起こるだろう。プロカメラマンのレンズは軽くてペラペラなもので十分になるかもしれない。

 

まだ研究段階の技術のようですが、もしこの技術が実用化されればこれまでのレンズの常識が覆るような製品が登場するかもしれませんね。将来、この極薄フラットレンズの写真用レンズが実現すれば、レンズが驚くほど小型化されることになりそうです。
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情報を教えてくださった方、ありがとうございました。