オリンパスのポリシーは小型軽量なカメラを開発すること

dpreview に、オリンパスイメージングの小川治男社長のインタビューが掲載されています。

CP+ 2015: Olympus interview:

  • (40MPハイレゾショットが追加されたが、高画素機の要望はないのか?) 通常の用途では16MPより高画素化の要望はないが、スタジオ写真家からは高画素化の要望がある。このような写真家の要望に応えるために40MPハイレゾショットを開発した。
  • (16MPは競合機に比べると少し画素数が少ないが、高画素化はしないのか?) 将来の高画素化は考えているが、より重要なのは、ノイズレベルや他の要素において画質を確実に維持する必要があるということだ。我々は、将来、徐々に高画素化するが、画質は維持する。画素数は画質の要素の1つに過ぎない。
  • (将来、ハイレゾショットは手持ち可能な速度になるのか?) イエスだ。将来は技術的に可能だ。これは画像処理エンジンの性能に依存しているので、もし画像処理エンジンの性能が向上すれば、可能になるはずだ。
  • (レンズの計画についての考えを教えて欲しい) 最優先なのは、ハイアマとプロ向けのPROとプレミアムシリーズのレンズだ。エントリーレベルユーザー向けの、45mm F1.8 と同じような、より手頃な価格のレンズもいくつか追加したい。
  • (m4/3に注力しているが、開発初期に戻れるとしたら何か変更するか?) ノーだ。我々は、それでもなおm4/3のシステムの開発を選択するだろう。1936年にビジネスを開始して以来、我々のポリシーは一貫して、カメラをコンパクトで軽量にすることだ。
  • (像面位相差AFはコントラストAFを完全に置き換えると思うか?) 思わない。コントラストAFが有利な領域があるからだ。一例として、周辺部のAFがある。もう1つは、顔認識と瞳認識のAF機能だ。従って、ベストな解決方法はコントラストAFに位相差AFをプラスすることだ。
  • (カメラメーカーとしての最大の課題は?) カメラ市場にいくつかの新しいトレンドが現れている。フルサイズ機や4K動画を導入するメーカーもあるが、我々のアプローチはコンパクトで軽量なカメラを提供することだ。
  • (将来の機種に4K動画機能の追加を考えているか?) 4K動画はセンサーに大きな負荷をかけるので、トレードオフがある。今回は、手ブレ補正を優先したが、将来は、プロセッサーの性能が改善した時に両方の機能を提供できるだろう。

 

現在の40MPハイレゾショットは、三脚の使用が必須で、また少しでも動くものには対応できないため用途が限定されていますが、将来、手持ち撮影が可能になって、多少動いているもの(静止している人物等)にも対応できるようになれば、非常に魅力的な機能になりそうですね。

あと、レンズは当面PROシリーズのレンズが中心になるようですが、45mm F1.8 と同タイプのレンズにも言及しているので、手頃な価格のレンズ群の登場も期待できそうですね。