富士フイルムX-A2 は素晴らしい高感度性能

ePHOTOzine に、富士フイルムXシリーズのエントリーモデル「X-A2」のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-A2 Review

  • ボディは大部分がプラスチック(ポップアップフラッシュとチルト機構は金属製)だが、X-M1やX-A1と同様に造りは良好だ。
  • Wi-Fi は画像の転送は簡単にできるが、リモートコントロール機能はない。リモートコントロールアプリが別途配布されているが、このアプリはX-A2には対応していない。
  • バッテリーライフはCIPA規格で410枚で、これは旧型の350枚から改善している。
  • シャッターレスポンスは素晴らしい(0.05秒)。連写も速く(JPEGで5.4コマ/秒、RAWで4.7コマ/秒)、撮影から次の撮影までの間隔も短い(フラッシュ無しで0.8秒)。JPEG Fineでは連写でスローダウンまでに多くの画像(35枚)が撮影できる(RAWでは9枚)。
  • サンプルでは、色再現と色乗りが素晴らしく露出も良好だったが、コントロールダイヤルの位置の問題で、露出補正の値が意図せずに容易に変わってしまうことに気付いた。
  • 新しいキットレンズの16-50mm II OIS は、最短撮影距離が15cmでかなり寄れる。中央のディテールと解像力はとても良好で、隅のディテールも良好だ。フレア耐性もとても高い。歪曲は小さく問題はない。パープルフリンジや色収差も少ない。残念なことに、暗い場所では、しばしばAFが迷う。
  • 高感度性能はISO3200までは素晴らしく、ISO6400でさえノイズは少なく、ディテールも良好に維持されている。ISO12800ではノイズは増え、ディテールが失われる。ISO25600では更にノイズが増える。ISO100、ISO12800-25600の感度は、RAWとJPEG+RAWでは利用できず、JPEGでのみ利用可能だ。高感度は素晴らしい性能で、X-Trans CMOSセンサーを搭載したX-M1よりも滑らかだ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯ではまずまず良好で、プリセットでは若干暖色が控えめになる。蛍光灯ではオートホワイトバランスはとても良好で、プリセットも調整した場合は良好だ。
  • 多くのデジタルフィルターが用意されているが、HDRとパノラマ機能は搭載されていない。
  • 動画はフルHD 30fpsで良好なクオリティだ。動画のコンティニュアスAFはとても遅く、特に低コントラストの被写体では遅い。動画の設定は、かなり限られている。
  • X-A2の価格はレンズキットで379ポンドで、コストパフォーマンスはとても良好だ。
  • 新型の16-50mm II は、キットレンズにもかかわらず素晴らしい画質で、このレンズとコンパクトなX-A2との組み合わせは説得力があるパッケージだ。X-A2は、標準的な(ベイヤー方式の)APS-Cセンサーを採用しているにもかかわらず、ISO3200まで低ノイズで、ISO6400でもディテールは良好に維持されており、素晴らしい画質だ。大いに推薦。
  • 良い点: 素晴らしいキットレンズ、とても良好なコストパフォーマンス、素晴らしい高感度性能、素晴らしい色再現、印象的なディテールと解像力、ダイナミックレンジ拡張は効果的、3インチのチルト式モニタ、Wi-Fi、コンパクトなボディ。
  • 悪い点: パノラマモードが無い、HDRが無い、アドバンストフィルターがRAWで使用できない、リモートコントロール機能が無い、ISO100とISO12800-25600がRAWで使用できない、動画の設定が限られている。

 

X-A2はX-Transではなく一般的なベイヤーセンサーを使用してますが、画質の評価はかなり高く、特に高感度性能はX-Transを採用しているX-M1よりも高い評価となっているのは興味深いところです。キットレンズのXC16-50mm F3.5-5.6 OIS II は、画質の評価が高く、加えてかなり寄れるのでとても使い勝手がよさそうですね。