キヤノンEF50mm F1.8 STM は非常にコストパフォーマンスの高いレンズ

ePHOTOzine に、キヤノンEF50mm F1.8 STM のレビューが掲載されています。

Canon EF 50mm f/1.8 STM Lens Review

  • 鏡筒はハイクオリティなプラスチック、マウントは金属製で、旧型と比べると、造りのクオリティは良好だ。これまでよりもクオリティが高くなったにもかかわらず、重さはわずか160グラムしかない。
  • AFはほとんど無音だが、他のキヤノンの多くのレンズと比べると若干遅い。AF時のマニュアルフォーカスによる微調整は、ワンショットAFで被写体にロックした後に可能だ。
  • マニュアルフォーカスはモーターによる駆動で、フォーカスリングには十分な重さがあり、微調整も快適に行える。フォーカシングはインナーフォーカスではなく、最短撮影では鏡筒が1センチほど繰り出すが、フィルター枠は回転しない。
  • 解像力は、中央は開放から既にとても良好な値(very good)で、隅はまずまず良好な値(fairly good)をわずかに下回る。絞ると全体的に改善し、ピークのF8では、画面全域で素晴らしい解像力(excellent)になる。
  • 色収差は、全ての絞り値で1ピクセルを余裕で下回っており、まずまず良く補正されている。色収差は低いレベルなので、周辺部からのトリミングでも目立たないはずだ。
  • 周辺光量落ちは、開放では2.6EVで非常に大きい。F5.6以上に絞れば見た目に均一になる。
  • 歪曲は1.89%のタル型で、50mmのレンズとしてはとても大きい。歪曲の形は画面全域で整っているので、補正は容易だ。
  • 逆光では、光源を直接入れて撮影してもフレアは発生せず、若干のコントラストの低下が見られただけだった。
  • 価格は120ポンドで、非常にリーズナブルだ。
  • 旧型は貧弱な造りにもかかわらず、良好なコストパフォーマンスで人気のレンズだった。新型は旧型よりも高くなっているが、解像力はハイレベルで、それでもなおコストパフォーマンスは非常に高い。鏡筒のクオリティの改善は歓迎され、多くのファンを獲得するはずだ。
  • 良い点: 開放時の中央のとても良好な解像力、絞ったときの素晴らしい解像力、軽量、静かなAF、良好な造り。
  • 悪い点: AFが遅い、開放付近の周辺部の解像力が今一つ。

 

光学系は旧型のものを踏襲しているので、歪曲や周辺光量落ちに少し設計の古さが見られるような気がします。サンプルを見る限りでは、このレンズは開放付近は柔らかい描写ですが、絞った時はかなりシャープになるので、風景などにも問題なく使用できそうです。

あと、ここでは触れられていませんが、最短撮影距離が35cmになったのは、このレンズの大きなアピールポイントですね。