パナソニック GX8 の Dual IS は光学式手ブレ補正単独よりも1段分高い効果

CAMERA LABS に、パナソニックGX8 の手ブレ補正機能の詳細なテスト記事が掲載されています。

Panasonic Lumix GX8 review

  • GX8は、光学手ブレ補正(レンズ内補正)のみをOFFにできない(手ブレ補正が全部OFFになる)ので、ボディ内手ブレ補正単独のテストにはOISが搭載されていないLeica 25mm F1.4を使用した。手ブレ補正なしでは、1/50秒で完璧にシャープな画像が、1/25秒で良好な画像が得られた。
  • ボディ内手ブレ補正をONにすると、1/6までOK(完璧にシャープではないが、実用になる)で、2段分から3段分の補正効果が得られた。
  • Dual IS(ボディ内補正+光学式補正)のテストではファームウェアを1.3にアップデートした12-35mm F2.8 を使用し、上記のテストと条件を合わせるために焦点距離を25mmにセットした。Dual IS 使用時は1/6でほぼ完璧にシャープで、0.3秒で(完璧にシャープではないが)とても良好な画像が得られた。
  • 比較のためにオリンパスE-M1+25mm F1.4 でテストしたところ、0.3秒で(手ブレ補正なしの1/50秒と)同等の結果が得られ、0.6秒でも十分に許容範囲内の画像が得られた。これは確実に4段分の効果があり、ベストのケースでは5段分の効果に迫っている。
  • 12-35mm F2.8の光学手ブレ補正のみのテストでは、1/13秒では(手ブレ補正無しの1/50秒と)同等、1/6秒でも非常に近い結果が得られ、0.3秒でも良好だった。従って、光学式手ブレ補正単独では、おおまかに言って3段分の効果がある。光学式手ブレ補正は、ボディ内補正と同じような結果に見えるが、撮影した全ての画像から判断すると、25mmレンズではボディ内補正の方が若干良い結果だった。
  • パナソニックの光学式補正と、E-M1のボディ内補正との比較ではE-M1が優っている。一方、GX8のDual IS では光学式補正よりも、1段分高い補正効果が得られており、これはE-M1とほぼ同等の結果だが、E-M1の方が若干優っている。
  • GX8のボディ内手ブレ補正は、GX7よりも少し改善されている。パナソニックが、ボディ内手ブレ補正の効果を改善するだけでなく、4K動画の補正にも対応してくれることに期待したい。

 

テキストではわかりにくいかもしれませんが、25mm(換算50mm)での補正効果は「レンズ内補正 <= GX8のボディ内補正 < GX8のDual IS <= E-M1のボディ内補正」という順番のようですね。

GX7のボディ内補正は、それほど補正効果が高くなかったので、それに比べるとGX8のボディ内補正は改善が見られるようです。また、Dual IS は、単独のレンズ内補正と比べて更に1段分補正効果が高くなるということなので、これは価値ある新機能と言ってよさそうです。