ソニーFE50mm F1.8 は立派な性能だがAFが使いにくい

dpreview に、ソニーFE50mm F1.8 のサンプル画像とインプレが掲載されています。

New normal: Sony FE 50mm F1.8 samples & first impressions

  • 今週末、サンフランシスコでα7R II とFE50mm F1.8 の組み合わせでしばらくの間、撮影を行った。実写サンプルギャラリーで、レンズの性能を確認して欲しい。
  • FE50mm F1.8 は伝統的なダブルガウスタイプで、レンズ構成はキヤノンのEF50mm F1.8 II と非常によく似ているが、MTFから、キヤノンよりもシャープなことが分かる。
  • ツァイスFE55mm F1.8と比較すると、ツァイスは開放時の解像力・コントラスト共にFE50mm F1.8 よりずっと良好で、FE50mm F1.8 にこのレベルの性能は期待しない方がいい。非点収差もツァイスFE55mm F1.8 は非常によく補正されている。
  • FE50mm F1.8 はフォーカシング機能に妥協が見られる。このレンズには、FEレンズで初めてDCモーターが採用されおり、残念ながら、リニアモーターとSSMのレンズと比べて、AFは遅く、静かではない。
  • このレンズは、AFの間に絞りが絞られたままで、絞れば絞るほどAF速度が遅くなる。暗い場所で、小絞りに設定しているとしばしばAFが合わないことがあり、絞りを開けてAFし直せばピントが合う。この挙動は残念なもので、時折、絞りを開放にしてピントを合わせ、MFに切り替えて絞って撮影するという操作を強いられる。ソニーは、AF時に絞りの開け閉めでの時間のロスを避けるために、意図的にこのように設計していると述べている。この仕様ではフォーカスシフトを避けられるが、状況によってはとても不便だ。我々はこのAFが、ファームアップで改善されることに期待してる。
  • このレンズはF4では驚くほどシャープで、開放での性能も立派なものだ。42MPのα7R II では開放では周辺部は解像力とコントラストが厳しいが、絞ると急速に改善する。

 

サンプルを見る限りでは、開放付近はすこし甘いようですが、F4まで絞ると画面の隅まで切れ味の良い描写になるようで、このクラスのレンズとしては十分良好な性能と言ってよさそうです。ただ、逆光では、フレアやゴーストが盛大に出ているので、逆光耐性はあまり高くなさそうです。

あと、AFの仕様は少々謎(?)ですが、ソニーの他のレンズはどうなっているのでしょうかね。