DxOMarkにZeiss Milvus 1.4/50 ZF.2のスコアが掲載

DxOMarkに、ツァイスの標準単焦点レンズ「Milvus 1.4/50 ZF.2」のスコアとレビューが掲載されています。

Zeiss Milvus 1.4/50 review: High-grade imaging 

 テスト機はD810   Milvus   
 1.4/50 
 Otus   
 1.4/55  
 Nikon 
 58 f/1.4G 
 Nikon 
 50 f/1.4G 
 Sigma 
 50 F1.4A 
DxOMarkスコア 40 48 30 35 45
解像力  33P-Mpix   33P-Mpix   25P-Mpix   21P-Mpix   34P-Mpix 
透過 1.6T 1.6T 1.6T 1.5T 1.7T
歪曲 0.3% 0.2% 0.5% 0.5% 0.1%
周辺光量落ち -1.6EV -1.6EV -1.3EV -2.3EV -1.2EV
色収差  8μm 6μm 2μm 7μm 9μm

  • Milvusは40の高いスコアを達成しており、これは大口径レンズとしては素晴らしい値だ。このレンズは開放からシャープで、隅々までの均一性は並外れている。絞ると解像力は増すが、均一性はそれほど改善しない。
  • 非点収差は若干見られるが、この種のレンズとしては低いレベルだ。F5.6-F8では非点収差はほとんど見られなくなり、中央と隅は同等になる。
  • 倍率色収差は隅で時折目に付くかも知れないが、中央では非常によく補正されており、また絞れば改善する。
  • 透過は良好な値だが、歪曲の0.3%は、ハイグレードな50mmとしては予想よりも若干大きい。周辺光量落ちは-1.6EVで比較的小さい値だが、視覚的にはとても目立つ。F4まで絞れば周辺光量落ちは解消する。
  • Otus55/1.4との比較では、Otusは全ての絞り値で解像力重視で、開放付近ではMilvusがずっとソフトだが、F4まで絞ればMilvusも極めてシャープになりOtusと同等になる。
  • ニコン58mm f/1.4Gとの比較では、ニコンは開放では非点収差が大きく、解像力と均一性でMilvusの方が優れている。2段絞れば両者は同等になるが、ニコンは隅がまだ若干甘い。
  • Milvusは開放の解像力ではOtusに及ばないが、均一性はズバ抜けており、絞った時はOtusに匹敵する画質になる(実際はOtusを少し上回っている)。Milvusの価格はOtusよりもずっと安く、魅力的な選択肢に思えるが、シグマの50mm F1.4はAFが使用でき、価格ももっと安価だ。

 

Milvusは開放付近の解像力ではOtusには及ばないようですが、開放から均一性が非常に高く、とても優秀なレンズのようです。MilvusのコストパフォーマンスはOtusに比べればずっと高そうですが、それでもシグマ50mm F1.4 Artのコストパフォーマンスには太刀打ちできそうもありませんね。