シグマMC-11はMetabonesのアダプターよりも造りがよく信頼性も高い

lensrentals に、シグマの「EFレンズ - Eマウント機」用のマウントアダプター「MC-11」のレビューが掲載されています。

A Look at the New Sigma MC-11 Lens Adapter

  • MC-11の造りはしっかりとしていて、レンズ着脱用のノブも操作しやすく、とてもよく出来ている。カメラとレンズと取り付けた状態で遊びは全く無い。Metabonesのマウントアダプターより、シグマMC-11の方が、造りはより頑丈に感じられる。
  • MC-11はシグマの15本のArtレンズに対応していおり、これらのレンズ使用時には、AFは全測距点と顔認識が使用可能で、ネイティブのEマウントレンズに近いレベルで動作する。
  • α7R II +ソニーFE55mm F1.8 と、α7R II + MC-11 + シグマ50mm F1.4 で動画のAFテストを行ったところ、どちらの組み合わせでも同程度の性能が得られたが、FE55mmの方がわずかにリードしている。
  • ソニー純正には無い超望遠レンズであるシグマ120-300mm F2.8 + MC-11 の組み合わせでもレンズとカメラの性能が維持されていることが分かった。
  • MC-11はシグマ製のレンズしかサポートしていないが、好奇心からキヤノン純正のレンズでもテストしてみたところ、試した全てのレンズでAFは動作した。しかし、フォーカスモードや測距点は制限され、外側の測距点でフレキシブルワンポイントフォーカスは使えなかった。
  • EFレンズ使用時のAF速度は良好で、顔認識も使用できた。手ブレ補正もテストしたレンズ全てで問題なく動作した。ティルトシフトレンズで目一杯シフトして、周辺光量落ちも確認したが全て問題はなかった。
  • EFレンズで問題が発生したレンズはEF50mm F1.2Lで、このレンズは露出オーバーになった。別の個体のEF50mm F1.2では露出は問題無かったが、この個体は絞りがF1.3までしか開かないことに気付いた。これと同じことがEF85mm F1.2でも起きた。そしてEF50mm F1.8でチェックしたところ、このレンズは絞りがF1.7まで設定できることに気付いた。これらがどういう現象なのか分からないが、手短に言うと、シグマ以外のレンズの使用は勧められないということだ。
  • シグマMC-11とMetabonesのマウントアダプターはどちらがいいだろうか? もしシグマのレンズを使うなら答は簡単でMC-11だ。MC-11の方が造りが良く、全てのAFモードに完全対応し、より信頼性も高いようだ。
  • 良い点: AFの全ての機能が使える、Eマウント機で超望遠レンズの選択肢ができる、しっかりした着脱レバーと全体のクオリティ。
  • 悪い点: 互換性が(シグマ製の対応レンズに)限られる。

 

シグマの対応レンズをMC-11経由で使用したときのパフォーマンスはソニーのネイティブレンズ並みということなので、EマウントユーザーはMC-11を導入することで、レンズの選択肢が飛躍的に広がりますね。

MC-11は、キヤノン純正のレンズでも結構まともに動作するようですが、レンズの個体によっても動作が変わることがあるようなので、純正は「動いたら儲けもの」くらいのスタンスでいた方がいいかもしれません。