・Zeiss Planar T* FE 50mm f/1.4 ZA Lens Review
- このレンズの重さは782グラムで、α7R II との組み合わせではかなり大きく重いが、バランスは良好だ(特にEVF使用時は)。鏡筒は非常に高精度に造られており、全ての操作部は遊びがなく滑らかに動く。このレンズの造りは非常にハイレベルだ。
- AFは超音波モーターで、速く正確で非常に静かだ。マニュアルフォーカスはバイワイヤ(モーター駆動)で、フォーカスリングはとても滑らかに動く。
- 解像力は、中央は開放とF11では、ギリギリで際立った値(outstanding)で、F2からF8の間では明確に際立った値になる。F16でも素晴らしい値(excellent)で、中央は全ての絞り値で、申し分なく実用になる。
- 隅は開放では若干甘いが、F2とF2.8では素晴らしい値(excellent)になり、F4では際立った値(outstanding)になる。そして、F5.6からF16では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF4が一番シャープになるが、他の絞り値との差は小さく、隅の解像力は高い水準にある。
- 色収差は非常に良く補正されており、特に中央は良く補正されている。隅は、いくらか色収差が見られるが、色収差が目に付くのは極端な条件の場合のみだ。
- 歪曲は-0.0271%のごくわずかな樽型で、これは素晴らしい結果だ。
- 逆光では、いくらかフレアが見られ、コントラストが低下することがあるが、これは太陽のような非常に明るい光源が、画面の少し外側にある場合でのみ見られる。多くの状況ではフレアは全く煩わしいものではない。
- ボケは非常に滑らかで、絞りの形はほぼ完全な円形だ。このレンズはシャキっとしたクリーンな描写で、幅広い被写体にマッチするだろう。
- FE50mm F1.4 ZAの唯一の大きな問題は価格だ。大きさと重さはたぶん許せる範囲だろう。このレンズの性能は、非常に魅力的なボケやズバ抜けた解像力を含めて、非常に高い水準にある。
- 良い点:際立った解像力、色収差が良く補正されている、鏡筒の造りが非常にハイクオリティ、防塵防滴、歪曲が非常に小さい、絞りリングのクリックを無くすことができる、ボケが滑らか。
- 悪い点:高い価格、50mmとしては大きく重い、逆光でコントラストが低下する。
FE50mm F1.4 ZAの解像力は、開放時に隅が若干低い以外は画面全域で非常に高い値で、Otus55mmやシグマの50mmのようなタイプの現代的な標準レンズという印象です。サンプルを見ても、このレンズは非常にキレ味がいいですね。
ボケは、玉ボケは綺麗ですが、後ボケは被写体によっては少し硬めに見えることもあるようです。
ぽんた
>>AFは超音波モーターで、速く正確で非常に静かだ。
この部分には異論です。
当レンズを購入し7RIIで使用していますが、速さは強調するほどではありません。そして非常に静かでもないです。異常かと思い、先日ソニーに問い合わせましたが、FEの85GMと50ZAは構造上音がしてしまいます。と回答がありました。
画質面では解放時のOtusの均等なスッキリ感とはまた違って、ピント面との境界に起こる霧のようなボケが特徴です。
ぱんた
Otusのようなレンズ構成ですからね
シグマアートのレンズを純正で近い値段で出したと思った方がいいんじゃないでしょうか
むしろ50mmZAやAF-S58mmなどの従来のガウス型に近い方が高く感じてしまいます・・・
ポロ&ダハ
Otus 55mm/F1.4のEFマウントが安くなっても£2,914.31ですから、オートフォーカスにも対応しているこちらの方がむしろ安いんじゃないですかね。
望遠レンズで蛍石が採用され始めた頃も似たような感じでしたけど、既存の標準レンズより優れたレンズが欲しい人にはこの価格程度なら受け入れられるのでは?
4、5年前だったら、いくらお金を積んでも買えなかったワケですし、SIGMAは例外としても、比較する対象を間違えているような気がします。
ccp
愛用していますが、もう少し像面平坦性とかほぼ歪曲がない所も評価されて欲しいレンズです。
補正なしでも歪曲がなく気持ちよい直線がでます。
個人的に最高のプラナーです。
しみず。
ソニーさんは、そういうレンズ(高性能だが価格が高い)が多すぎる気がしますね。このレンズに限らずで、2強に勝つには、価格を少し見直さないといけない気がします。
別のレンズの話ですが、先日も知人が…
「レンズに手ぶれ補正が無い上に販売数も負けてるのに、なんでソニーの方が高いの?レンズにモーター無いレンズまで高いのあるじゃん!?」
と聞いてきましたが、一般の人からしたら、そんなもんなんだろうなと思いました。
「写りに自信があるからでしょ」
とは答えておきましたが、正直、将来欲しいクラスの高級レンズをの事を考えて選ぶ人、少なく無いと思います。もう少し新規開拓する為の価格設定も大事な気がしますね。
QL
安さに流れてAF速度で文句を言われるFE50mmF1.8の様なを出して価値を下げるくらいなら、高くても良いレンズを出してブランドの価値を高めてほしいですね。
すでに土台のあるキャノンやニコンに今から数で勝とうとするのは、これからのカメラが売れにくい時代には愚策だと思いますし、これからは本当にカメラが好きな人が買う時代。価値で勝るのがいいのではないのでしょうか。
あらゆるマウントのレンズをフルサイズで使えるEマウントは素晴らしい価値を持っている思っていますし、Otusと正面から戦える良いレンズを今後も期待したいです。