DxOMarkにシグマ12-24mm F4 DG HSM Art のスコアが掲載

DxOMark に、シグマの超広角ズームレンズ「12-24mm F4 DG HSM Art」のスコアとレビューが掲載されています。

Wide, cheap, good? 

 テスト機は5D4   Sigma12-24F4   Sigma12-24F4.5-5.6   Canon11-24F4L 
DxOMarkスコア 23 17 25
解像力 16P-Mpix 13P-Mpix 18P-Mpix
透過 4.7T 5.8T 4.5T
歪曲 0.3% 0.9% 0.4%
周辺光量落ち -0.7EV -2EV -1.9EV
色収差 8μm 20μm 16μm

  • 12-24mm F4 Art の5D Mark IVでのスコアは23で、極めて良好な性能だ。解像力は16P-Mpixで、単焦点レンズと比べると低いように見えるかもしれないが、これは広角ズームの特性で、このレンズの性能が悪いわけではない。
  • 12mmの解像力は、F8ではとても均一で非常に良好だ。F4でも良好だが、隅の解像力は若干低下する。この傾向はズーム全域で見られる。
  • 周辺光量落ちはわずか0.7EVで、非常によく補正されており、広角ズームとしては並外れて良好だ。興味深いことに、周辺光量落ちは、ズーム全域で絞り値にかかわらずほとんど変わらない。
  • 歪曲は12mmと16mmの間ではわずかな糸巻き型で、16mm以降ではタル型に代わる。
  • 倍率色収差はズーム全域で、絞り値にかかわらず良く補正されている。倍率色収差は5μmで目に見えるので、シグマの8μmはいくらか色収差が目に付くことを意味するが、このカテゴリの他のレンズと比べると、色収差の少なさは際立っている。
  • 旧型のシグマ12-24mm F4.5-5.6と比較すると、新型は解像力が高くなり、歪曲や周辺光量落ち、色収差が改善され、全てのカテゴリで新型が余裕で優っている。旧型からの改善の幅は小さいものではなく、とても大きな飛躍だ。
  • キヤノンEF11-24mm F4Lとの比較では、キヤノンは開放の解像力で少し勝っており、画面全体の均一性に優れている。シグマは歪曲と周辺光量落ちが少なく、色収差もずっと抑えられている。透過も解像力もキヤノンに近い値で、シグマはキヤノンよりもずっと安い価格で、目覚ましい成果を上げている。
  • シグマ12-24mm F4 は、全体的に非常に高性能で、キヤノンEF11-24mm F4Lにはスコアで後れを取っているが、価格はキヤノンが2倍近い。超広角ズームを探しているなら、キヤノンとシグマの双方が素晴らしい性能だが、コストパフォーマンスの点ではシグマの勝ちだ。

 

シグマ12-24mm F4は、全てのカテゴリで大幅に改善され、旧型とは別次元の性能を実現しているようです。特に、周辺光量落ちは、超広角ズームとは思えない驚きの少なさですね。

解像力ではシグマはキヤノンに若干及ばないようですが、価格を考えれば、この結果は大健闘と言ってよさそうです。