キヤノンEF24-105mm F4 IS II は広角側は良好だが望遠側は甘くなる

ePHOTOzine に、キヤノンの標準ズーム「EF24-105mm F4 IS II USM」のレビューが掲載されています。

Canon EF 24-105mm f/4 IS II USM Lens Review

  • フォーカスリングは軽い抵抗があり、滑らかに回転する。インナーフォーカスなので、フォーカシングで前玉は回転せず、鏡筒も伸びない。ズームリングは十分な重さがある。
  • AFは非常に速く、暗い場所でも容易に合焦する。
  • 解像力は、24mmの中央は、開放からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅は開放からF11でとても良好な値(very good)だ。
  • 50mmでは、中央の解像力は24mmと同様に開放からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。隅は開放では良好な値(good)で、F5.6とF8ではとても良好な値(very good)になる。
  • 85mmでも中央の解像力は良好に維持されており、開放からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。隅は解像力が低下し、F4とF5.6では甘い(soft)が、F8とF11ではとても良好な値(very good)になる。
  • 105mmでは、中央は開放ではとても良好な値(very good)で、F5.6からF11では素晴らしい値(excellent)になる。隅は開放とF5.6では良好な値(good)だが、F8以上ではとても甘くなる(quite soft)。105mmの隅は甘いと言わざるを得ない。
  • 倍率色収差は、隅はあまり良好ではなく、ズームの両端では色ズレがかなり目立つ(1.7~2.5ピクセル程度)。これはもちろん後処理で補正できる。
  • 逆光耐性は非常に良好で、太陽光が直接前玉に当たる厳しい条件でも、わずかなコントラストの低下が見られるだけだ。
  • 歪曲は24mmでは-2.87%のタル型、105mmでは+1.97%の糸巻き型で、この種のズームレンズとしては穏やかだ。
  • 10枚羽根の絞りが採用されており、ボケはズーム全域でとても満足のいくものだ。
  • 手ブレ補正は非常に効果的で、公称の4段分の効果は容易に得られている。
  • このレンズは、鏡筒の造りは良好で、中央の解像力はしっかりしており、フレアは出にくく、ボケ味も良好だ。隅は中央のようにシャープではないが、広角側では良好だ。価格はやや高めだが、旅のお供として非常に便利なレンズだ。
  • 良い点:中央の素晴らしい解像力、フレアが少ない、静かなAF、素晴らしい鏡筒のクオリティ、防塵防滴仕様、非常に効果的な手ブレ補正。
  • 悪い点:少し価格が高い、望遠側で隅の解像力が低い、隅の色収差が目立つ。

 

このレンズは、どこのレビューでも評価は今一つのようですが、このePHOTOzineでもそこそこの評価となっているようです。

解像力は、広角端から中間域までは開放から十分な性能で問題ありませんが、望遠側では隅の解像力が大きく低下するのが気になるところです。また、低分散レンズが使用されていないためか、倍率色収差もかなり目立つようですね。

とは言え、AFや手ブレ補正、逆光耐性などの性能は、旧型から大幅に改善されているようなので、使い勝手の面では、旧型よりもかなり良くなりそうです。