DxOMarkにツァイス「Milvus 2/35」のスコアが掲載

DxOMark に、ツァイスの広角単焦点レンズ「Milvus 2/35 ZE」のスコアとレビューが掲載されています。

Carl Zeiss Milvus 2/35 ZE Canon lens review 

テスト機は5Ds R  Milvus 
 2/35ZE 
 Distagon 
 35F2旧型 
 Canon 
 EF35F2 IS 
 Canon 
 35F1.4LII 
 Sigma 
 35F1.4Art 
DxOMarkスコア 36 37 40 42 41
解像力 25P-Mpix 24P-Mpix 34P-Mpix 37P-Mpix 34P-Mpix
透過 2.2T 2.2T 2T 1.7T 1.6T
歪曲 0.4% 0.5% 0.4% 0.1% 0.3%
周辺光量落ち -2EV -1.8EV -1.8EV -2.3EV -2EV
色収差  9μm 9μm 6μm 4μm 6μm

  • Milvus 2/35のスコアは36で、35mmの単焦点レンズでは6位で、純正やシグマの35mm、ツァイスの旧型の35mmに後れを取っている。
  • 5Ds Rで25P-Mpixの解像力は良好ではあるが、5D Mark IVでの解像力は22P-Mix、1DX Mark IIでの解像力は17P-Mpixで、低画素センサーの方がよりセンサーの実力を引き出せている。Milvus2/35は、F2.8からF8で解像力はピークになるが、F2では周辺部の解像力が低下する。絞った場合でも完全に均一にはならず、隅で穏やかな解像力の低下が見られるが、それでもなお隅は良好だ。
  • 歪曲は0.4%で、良く補正されており、後処理での補正は必要ない。
  • 開放で-2EVの強い周辺光量落ちが見られるが、F2.8に絞ると-1EVまで改善し、F4以上では完全に解消する。
  • 色収差は、開放からF2.8では隅にいくらか色ズレが見られるだけで、よく補正されている。F4以上では周辺部で穏やかな色ズレが見られるが、大きな心配はない。
  • キヤノンEF35mm F1.4L II とEF35mm F2 IS との比較では、F2の比較では35mm F1.4L II が最もシャープで、EF35mm F2 IS とMilvus 2/35は同程度だ。F2.8~F8では3本ともシャープだが、ここでもEF35mm F1.4L II がトップで、隅までの均一性が高い。
  • 旧型のDistagon 35mm F2 との比較では、ほとんど同レベルの性能だ。
  • シグマ35mm F1.4 Artとの比較ではシグマが優っており、解像力の違いは顕著だ。F2の比較では中央はシグマが良好で、隅はシグマは若干解像力が落ちるが、Milvusよりは良好だ。F2.8~F8ではシグマは高いレベルの均一性で、Milvusも悪くはないが、シグマには及ばない。
  • Milvus 2/35の性能はとても良好で、特に中央の解像力は高い。このレンズは、キヤノンの旧型のEF35mm F1.4Lや旧型のDistagon35mm F2と同等の性能だが、EF35mm F1.4L II やシグマ35mm F1.4 Artには及ばない。

 

Milvusシリーズのレンズは、同じ光学系でも旧型より性能が上がっていることが多いですが、今回のMilvus 2/35は、旧型と同程度という結果になっているようです。

Milvus 2/35は、キヤノン純正の2本の35mmや、シグマのArtと比べると、解像力のスコアでは結構差を付けられているようですね。