デジカメの出荷台数はピークの2010年から5分の1に縮小

産経ニュースに、カメラ業界の動向に関する記事が掲載されています。

スマホに食われたカメラ...苦境続く業界

  • カメラを搭載したスマホで十分というユーザー意識の変化を受け、いま、深刻なカメラ離れが起きつつある。苦境のカメラ業界からは「市場の縮小がいつ止まるのか見えない」と悲鳴が噴き出す。
  • ニコンは、不振のデジカメは、レンズ交換式の販売台数が404万台(28年3月期)から310万台(29年3月期)に減少。さらに250万台(30年3月期)に減ると予想される。コンパクトデジカメも「623万台(28年3月期)→319万台(29年3月期)→230万台(30年3月期)」で、まさに「転落」という表現がふさわしい軌跡をたどる。
  • 業界に吹く逆風の勢いが衰えない。カメラ映像機器工業会によると、2016年の世界のデジカメ出荷台数は約2400万台。ピークだった2010年は約1億2100万台。ざっと5分の1に縮んだ。各社が声をそろえるように「スマホに食われた」ことに原因がある。

  • このままカメラが消滅すると考えるのは早計かもしれない。「インスタグラム」の月間アクティブユーザー数は世界で7億人、国内で1600万人を数える。インスタントカメラ「チェキ」も人気で、2016年度の販売台数は660万台以上と気を吐く。あるメーカー関係者は「デジタル時代の写真文化は退化どころか進化している」と話す。

 

デジカメの販売は、どのメーカーも厳しいという話はよく聞きますが、6年で5分の1という数字を見ると、厳しさが実感できますね。

デジカメが今後どんどん衰退してしまうのか、ハイエンド機やタフカメラなどの特徴のあるモデルなどを中心に現状維持になるのか、今後の動向が気になるところですね。