ソニーα9と他社製超望遠レンズの組み合わせによるAF性能のテスト

dpreview に、α9とキヤノン製レンズの組み合わせによる動体撮影のテスト記事が掲載されています。

Video: Sony a9 falls short with Canon 300mm and 400mm lenses attached

  • 動画作家のDan Watsonが、シグマMC-11とMetabones IVのアダプターを使って、α9とキヤノンEF300mm F2.8L IS II USM、EF400mm F2.8L IS USMの組み合わせで、どの程度動作するかテストを行っている。彼は主にAF性能のテストを行ったが、結果は少々残念なものだった。
  • 周辺部の測距点でのAF性能は、装着するレンズで変わり、(ソニー純正の100-400mmでは驚くほど速いにもかかわらず)焦点距離の長い他社製レンズでのAF性能は芳しくない。より焦点距離の短いレンズ(シグマの85mm F1.4、キヤノン35mm F1.4、24-70mm F2.8など)では、AFは良好に動作する。これらのレンズでは、ワイドエリアモードで画面の隅の被写体でも追い続けることができる。
  • シグマやMetabonesのマウントアダプターとEFレンズを使った場合は、AF追従ではLドライブモードしか使用できず、わずか2.5コマ/秒(仕様では3コマ/秒だが、実写では2~3コマ/秒だった)の連写速度しかでなかった。Aマウントレンズ(50mm F1.4)をLE-EA3で装着した場合は、AF追従で10コマ/秒の撮影ができることを確認した。
  • α9と望遠のキヤノンEFレンズの組み合わせでは、中央の測距点のシングルショットAFでは、ほぼ100%の精度で高速に合焦しているものの、このモードではAF追従ができず、またAF追従モードでは2.5コマ/秒以上の連写ができないので、多くの動体を写すカメラマンには、おそらく使いものにならないだろう。α9の驚くような高速連写のアドバンテージがなければ、他のカメラで撮影した方がいい。

 

α9と超望遠のEFレンズとの組み合わせでは、周辺部の測距点では上手く動体を追いかけられず、また連写速度も2.5コマ/秒しかでないということなので、この組み合わせで、本格的な動体撮影をするのは難しそうですね。

本格的な動体撮影には、純正の100-400mmを使用するか、それで不足な場合は、今後登場すると噂されている大口径望遠レンズ(400mm F2.8かF4?)の登場を待つしかなさそうです。