ソニーα7R III のピクセルシフトマルチ撮影はベールを取り去ったような驚異的な効果

dpreview に、ソニーα7R III のピクセルシフトマルチ撮影機能のレビューが掲載されています。

Sony a7R III Pixel Shift lifts a veil off your landscapes

  • ソニーのα7R III のピクセルシフト機能は、センサーを正確に1ピクセルずつ動かして、1つの画素に全ての色情報を持たせることで、ベイヤーフィルターの弱点を克服している。この機能で、モアレが少なくよりシャープな画像が得られ、複数回の露光によるノイズも減る可能性がある。実写ではどうなのか、ピクセルシフトの画像と、通常の画像で比較した。
  • ピクセルシフトで撮影した画像(夕焼けのビルの画像)は、ほとんどあらゆる部分で大幅に明瞭になっている。ビルの窓はよりシャープでクリアで、木々の枝はも明瞭だ。ピクセルシフトを使用した結果は、静物に関しては正直言って驚異的で、覆われていたベールが取り去られたかのようだ。全てのディテールは明瞭でシャキっとして、モアレの兆候も見られない。

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  • スタジオで撮影した画像では、ピクセルシフトの画像は、色の濃い円の模様の部分でモアレが見られなくなっている(PhaseOneの100MPの画像でもモアレは出ている)。これはK-1(ピクセルシフト使用時)も同じだ。モアレが解消し、解像力が増していることで、α7R III では、α7R II では解像していなかった解像力チャートの最後の部分まで容易に解像している。伝統的なベイヤーセンサー機は、色の濃い部分の解像が特に劣っている。

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  • ピクセルシフトによる、高解像力化と、エイリアシング(画像の輪郭のギザギザ)の減少は、スタジオシーンでも、屋外の撮影でも明らかで、特に後者は正直言って劇的な効果だ。

 

α7R III のピクセルシフトの画像は、通常のベイヤーセンサーの画像と比べると細部がずっとクリアで、色の濃い部分も曖昧にならずにしっかりと分離しているという印象です。静物に限られますが、42MPセンサーとピクセルシフトの組み合わせで、一回り大きなセンサーのカメラとも張り合えそうですね。