富士フイルムXF80mmF2.8マクロは際立った性能だが価格が高い

ePHOTOzine に、富士フイルムの望遠マクロ「XF80mmF2.8 R LM OIS WR MACRO」のレビューが掲載されています。

Fujifilm Fujinon XF 80mm f/2.8 R LM OIS WR 1:1 Macro Review

  • かなり大きく重い出来の良いレンズというのが第一印象だ。レンズを動かすと、かなり大きなカタカタという音がする。
  • ヘアピンのような金属の近くに鏡筒を置くとくっつくので、かなり強い磁力があることが分かる。この強力な磁力が、OISの素晴らしい性能に寄与しているのかもしれない。
  • 距離目盛りと被写界深度目盛りが無いのは、特にマクロレンズでは残念だ。
  • 解像力は、中央は開放から素晴らしい値(excellent)で、F4に絞ると際立った値(outstanding)になり、F5.6からF16まで素晴らしい値(excellent)が維持される。隅の解像力も同様のパターンで、中央と隅の解像力は非常に近く、隅々まで素晴らしい均一性を示している。

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  • 色収差は中央はほとんど見られず、隅も中央とそれほど大きくは変わらない。後処理による色収差の補正の必要はなさそうに見える。
  • 歪曲は無くまっすぐだ(測定値は0.01%の糸巻き型)。
  • 逆光耐性は極めて良く、多くの厳しい状況でもコントラストは良好に維持され、問題は見られなかった。
  • ボケは美しく、ポートレートレンズとして理想的だ。
  • 手ブレ補正は公称5段分で、テスト結果でもこの効果が事実であることが示されており、極めて遅いシャッター速度でもカミソリのような鋭さのシャープな画像が得られる。
  • このレンズは、素晴らしい感触の操作系と、反応のよいAFのおかげで、使っていてとても楽しめる。際立った性能のレンズだが、他のこのクラスのレンズよりも遥かに高価だ。
  • 良い点:際立った解像力、非常に色収差が少ない、歪曲が無い、素晴らしい造り、防塵防滴、5段分の効果のある手ブレ補正、美しいボケ。
  • 悪い点:価格が高い、距離目盛りが無い、被写界深度目盛りが無い。

 

解像力は開放から画面の隅まで非常に高い値で、画面の隅々まで非常にシャープなレンズですね。加えてボケも綺麗で逆光にも強く、手振れ補正も強力なので、接写以外にも様々な用途で活躍しそうです。

問題点として価格の高さが上げられていますが、現在では発売時よりも最安値で20%ほど値下がりしているので、それほど極端に高いという感じではなくなってきましたね。