パナソニック50-200mm F2.8-4.0 OISはボケが非常に綺麗なレンズ

ePHOTOzine に、パナソニックの新しい超望遠ズーム「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm F2.8-4 ASPH. POWER O.I.S」のレビューが掲載されています。

Panasonic Leica DG Vario-Elmarit 50-200mm f/2.8-4.0 ASPH Review

  • 鏡筒は光沢仕上げが印象的で、全体的なクオリティは高い。このレンズのエルゴノミクスは見事だ。
  • フォーカスリングは重いが、滑らかに動く。ズームリングは非常に滑らかだ。ズーミングでレンズは繰り出すが、バランスは良好に保たれている。AFは速く正確だ。
  • 50mmの解像力は、中央は、開放(F2.8)からF5.6まで素晴らしい値(excellent)で、F8とF11ではとても良好な値(very good)だ。隅は開放からF8までとても良好な値(very good)だ。

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  • 100mmの解像力は中央は50mmと全く同じパターンで開放(F3.6)からF5.6までは素晴らしい値(excellent)、F8とF11ではとても良好な値(very good)だ。隅は開放からF5.6ではとても良好な値(very good)、F8からF16では良好な値(good)だ。

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  • 150mmでもまた同じパターンで、中央は開放(F3.9)からF5.6までは素晴らしい値(excellent)、F8とF11ではとても良好な値(very good)だ。隅は開放からF5.6ではとても良好な値(very good)、F8からF16では良好な値(good)だ。

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  • 望遠端が一番得意なレンズは希で、このレンズも200mmでは予想通り少し解像力が落ちる。200mmの中央は、開放(F4)ではとても良好な値(very good)、F5.6では素晴らしい値(excellent)で、隅は開放で良好な値(good)、F5.6でとても良好な値(very good)だ。

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  • このレンズの解像力は全体的に非常に一貫していて、ズーム全域でシャープな画像が得られる。
  • 色収差は極めて良く補正されており、中央ではズーム全域で色収差はほとんど見られず、隅ではズーム中間域でF11前後でピーク(1ピクセル弱)になるが、それでもなお良く抑えられている。後処理による色収差の補正は必要なさそうだ。
  • 歪曲は、50mmでは-0.02%のタル型、100mmでは-0.01%のタル型、150mmでは+0.03%の糸巻き型、200mmでは+0.08%の糸巻き型で、とても素晴らしい。これは、まっすぐに近く、直線は直線のまま写る。
  • 逆光では、フレアは見られず、コントラストの低下やゴーストも見られない。
  • このレンズのボケは極めて滑らかで卓越しており、背景をぼかした写真を取るのに理想的だ。
  • パナソニック50-200mm F2.8-4は、非常に使いやすく素晴らしい結果の得られるレンズで、加えて、非常に軽量コンパクトだ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差が少ない、フレアが出ない、高速なAF、美しい造り、際立った手ブレ補正、防塵防滴・耐低温仕様、コンパクトなサイズ。
  • 悪い点:小絞りで回折の影響が大きい。

 

パナソニックの50-200mm F2.8-4は、解像力はズバ抜けて高いわけではありませんが、ズーム全域で安定していますね。描写は、パナライカのレンズらしく、色乗りが良くボケも綺麗で、雰囲気のある描写をするレンズという印象です。

このレンズは1.4倍と2倍のテレコンに対応しているので、望遠と超望遠はこれ1本でほとんどカバーできそうですね。