キヤノンはEOS R用の大三元ズームを2019年中に発売する

Lensvid が、キヤノンヨーロッパのMike Burnhill氏のインタビュー動画を公開しています。

Canon Interview - EOS R and More: Photokina 2018

  • EOS R はエンスー(ハイアマ)をターゲットにしており、プロが対象のカメラではない。後に批判されることになる仕様(連写速度の遅さや、シングルカードスロット、全画面読み出しではない4Kなど)の多くは、特定のターゲットに向けてこのカメラを設計した結果だ(このカメラは若干上級のミラーレス版6D Mark IIと考えて欲しい)。
  • EOS Rは理想的なレンズマウントとレンズ群を造ることを目指したプロジェクトとしてスタートした。
  • デュアルピクセルAFは全てのピクセルをAF測距点にする技術なので、理論上3000万個のAF測距点があるが、多すぎて実用的ではないために、AF測距点を5655に減らした。
  • EOS Rのセンサーは、5D Mark IVと同じファミリーのセンサーだが、マイクロレンズや低照度のAFなどのいくつかの点で改善されている。
  • カメラの電源を切ったときにシャッターを閉じる機能を無効にする設定は無い(センサーにゴミが付くのを防ぐため)。
  • 動画の全画素読み出しを求めているユーザーがいることは承知しており、将来のモデルでは、より高度な動画機能が搭載されるだろう。
  • 10bit 4:2:2の動画の内部収録は、熱や画像処理、コストなどの点からまだ採用していない。
  • デュアルカードスロットが信頼性の確保のために重要なことは分かっているが、このカメラがターゲットとしている市場では、デュアルカードスロットは必要ないと考えている。しかし、プロ用ミラーレスカメラでは、デュアルカードスロットが採用される可能性が高い。
  • ボディ内手ブレ補正はコストと、ターゲットとする市場から搭載されていない(このカメラはプロの動画撮影用に設計されたものではない)。
  • キヤノンは2019年に24-70mm、70-200mm、16-35mmのホーリートリニティ(大三元レンズ)の発売を約束している。
  • キヤノンは2019年にはEFマウントレンズを発売せず、すべてのリソースをRFレンズ群につぎ込む。新しいEFレンズはRFレンズの後に登場する(社内にEFレンズのロードマップが存在する)。
  • キヤノンのエンジニアは、EOS RにコンティニュアスAF時の瞳AF機能の追加を検討している。

 

キヤノンは以前にRFマウント用のF2.8のズームレンズの開発を明言していましたが、今回のインタビューで大三元の3本全てが2019年中に登場することが明らかになりましたね。

来年は、EFレンズは登場しないと述べられているので、これまでの噂通り24-70mm F2.8L ISはRFマウント版が先に登場し、EFマウント版は後になる可能性が高そうです。

また、要望の多いデュアルカードスロットに関しては、EOS Rシリーズの上位モデルで採用されるのは、ほぼ確実と見てよさそうですね。