キヤノン「RF50mm F1.2L USM」は驚くほど高性能なレンズ

PhotoGraphyBlogに、キヤノンのフルサイズミラーレス用の大口径標準単焦点レンズ「RF50mm F1.2L USM」のレビューが掲載されています。

Canon RF 50mm f/1.2L USM Review

  • このレンズの全長は11cm、重さ950グラムで、一眼レフ用のEF50mm F1.2Lよりも遥かに大きく重いが、EOS R とのバランスはとても良好に感じる。
  • 鏡筒はプラスチックの部分が多いが、造りの良さは際立っており、手に持つとしっかりとした感触だ。
  • AFは非常に速く、被写体に約0.05秒でロックする。AFの迷いは、明るい場所でも暗い場所でもそれほど見られず、ほとんど常に正確に合焦した。AFはほぼ無音なので、動画にも向いている。
  • 色収差は非常によく補正されており、サンプルでは非常に弱い色ズレがわずかに見られただけだった。
  • F16かF22に絞った際に、とても素晴らしい光芒が見られるが、太陽を直接画面に入れるときにはフレアに注意が必要だ。
  • 周辺光量落ちは、開放では顕著に見られるが、F4以上に絞れば完全に解消する。
  • 歪曲は非常に良く補正されている。
  • 最短撮影距離は40cm、最大撮影場率は0.19倍で実用的だ。最短の撮影では、開放で驚くほど浅い深度が得られる。
  • 絞りは美しいボケを実現するために10枚羽根のものが採用されており、ボケのサンプルを見ると、キヤノンの狙いは大いに成功していると言えるだろう。
  • 解像力は、開放のF1.2で中央も隅も素晴らしく、F1.4からF11では際立った解像力だ。F16とF22では、回折の影響で解像力は低下する。
  • RF50mm F1.2Lは、これまでにレビューをしたレンズの中でも指折りのレンズで、驚くような性能だが、価格にもびっくりだ。解像力は、絞りにかかわらず中央も隅もとにかく見事だ。歪曲も目につかず、色収差もほとんど分からない。ボケも素晴らしい。唯一の弱点は、開放時の周辺光量落ちだ。
  • 他のレンズでは苦労するような写真が、容易に撮れるレンズで、これは、価格に納得できる人なら、このレンズを購入しなければならない理由になるだろう。

 

RF50mm F1.2Lは、F1.2の明るさにもかかわらず開放から隅まで極めてシャープで、とても現代的な描写のレンズという印象です。高解像力なレンズはボケがうるさくなりがちですが、サンプルを見る限りでは、ボケは滑らかで綺麗ですね。

このレンズは描写は魅力的ですが、大きく重く非常に高価なので、EOS Rのユーザーの方にとっては、悩ましい存在かもしれませんね。