ニコンZ50mm f/1.8 S は信じられないほどシャープなレンズ

Photography Blog に、ニコンのZマウント用の標準単焦点レンズ「Z50mm f/1.8 S」のレビューが掲載されています。

Nikon Z 50mm f/1.8 S Review

  • このレンズの重さは415グラムで、50mm f/1.8の標準レンズとしては非常に重く、特にニコンの一眼レフ用レンズ(50mm f/1.8Gが187グラム、50mm f/1.4Gが290グラム)と比べると重いが、マウントアダプターFTZを使って一眼レフ用のレンズをZ6/Z7に到着するなら、重さは同程度になる。
  • 鏡筒の造りはしっかりしていて、素晴らしい感触だ。このレンズのサイズと重さは、テスト機のZ7とよくマッチする。このレンズは片手でも撮影できるが、両手でホールディングした方が快適だ。
  • フォーカスリングは、重すぎることも軽すぎることもなく、正確にピント合わせができる。フォーカスリングは、最短と無限遠で止まらない。フォーカスリングには、ISO感度や露出補正などの他の機能を割り当てることもできる。
  • AFは満足の行く速さだ。作動音はほとんどしないので、動画にも向いている。
  • 倍率色収差は、通常、周辺部で青や紫の色ズレとなって現れるが、このレンズのサンプル画像では、このような色収差を見るけるのはとても困難だった。
  • 壁の画像(歪曲と周辺光量落ちのテスト画像)では、開放で周辺光量落ちが目立つが、通常の被写体では、周辺光量落ちはそれほど目立たない。F5.6まで絞れば、周辺光量落ちは完全に解消する。
  • 歪曲は、極めて小さい。
  • 最短撮影距離は0.4mで、かなり寄れる。
  • ボケはクリームのように滑らかで、とても心地よいものだ。
  • 解像力は、中央は開放でさえ極めて高く、どの絞り値でも素晴らしくシャープだが、F11以上では若干甘くなる。隅は中央とほとんど同じくらい良好で、F2からF11でベストの結果が得られる。
  • 画質に関しては、このレンズは、どの絞り値でも中央と隅が同じくらいの性能で、信じられないほどシャープだ。f/1.8の口径にもかかわらず、ボケはとても満足のいくもので、ポートレートに最適だ。開放ではいくらか周辺光量落ちが目立つが、それ以外の点ではとても見事な性能だ。
  • Z50mm f/1.8 Sは、もし50mmのレンズを持っていなければ(このレンズの選択にあたって)何も考える必要はないだろう。もし、一眼レフ用の50mmを既に持っていたとしても、Z50mm f/1.8 S は十分に検討に値するレンズだ。我々は前回のレビュー時にZ35mm f/1.8 Sが大いに気に入ったが、新しいZ50mm f/1.8 S も見事なレンズだ。

 

Z50mm f/1.8 Sのここでの評価は、画質の評価、総合評価ともに5点満点となっています。このレンズは開放から画面の隅々までシャープで、色収差もほとんどなく、加えてボケも綺麗で、とても優等生的なレンズという印象です。

50mm f/1.8クラスとしては、高価で大きく重いレンズですが、この性能なら納得できそうですね。