SD Expressがカメラに採用されるのは2020年下半期以降?

lensvidに、SDアソシエーション会長のインタビューが掲載されています。

The Future of Memory Cards (found via MirrorlessRumors

  •  SD Express の開発を推し進めてきたのは実際には写真業界ではなく、PCIeインタフェースやNVMeプロトコルに感心があった他の業界(モバイルコンピューティング、ゲーム、IoT、自動車など)だった。PCIeやNVMeの採用によって、今後のSD ExpressはSSDに非常に似た仕様になる。
  • 新しいSD Expressは、写真業界からの後押しが無いにもかかわらず、UHS-Iとの下位互換性があるため、既存のSDカードに対応するあらゆるカメラやデバイスで利用可能だ。互換性はUHS-IIやUHS-IIIの時と同じ手法で確保されていて、SD Expressでは1列目の端子はUHS-I専用、2列目はSD Express専用の端子となっている。
  • SD ExpressとXQDを置き換えるCF Expressのインターフェース及びプロトコルは同じもので、メモリーカードの歴史で、メジャーなライバル同士が同じ規格を採用するのは初めてのことだ。
  • これまでSDはコンシューマー向け、CFとその後のXQDはプロ向けだった。現時点で、SD ExpressとCF Expressでこの棲み分けが続くかどうか明らかではないが、どちらも同じPCIe/NVMeをベースにしているために、将来、興味深い結果になる可能性があるかもしれない。
  • SD Express はカメラ業界向けに開発されたものではなく、これはカメラメーカーがSD Expressを実装しない可能性があることを意味しているが、PCIeインターフェースとNVMeプロトコルはしっかりと確立された規格なので、SD Expressを採用するのは、過去のSDの新規格の採用よりも容易だ。
  • 最初のSD Express対応カメラの発売時期について、推測はしたくないようだったが、我々(インタビューアー)の理解するところでは、SD Expressの採用は2019年中ではなく、2020年の上半期でも無い可能性が高いようだ。

 

最近では、ハイエンド機にXQDを採用するメーカーも増えてきているので、その流れで将来のメディアはCF Expressになるのか、それとも今でも多くのカメラメーカーが採用するSDの最新の規格であるSD Expressが主流になるのか気になるところですね。

ただ、どちらの規格もSSDで採用されているPCI ExpressとNVMeがベースになっているということなので、性能的には、どちらもあまり変わらないかもしれませんね。