パナソニック100-400mm F4-6.3 OISは小型でリーズナブルだがしっかりとした性能

OpticalLimitsに、パナソニックの超望遠ズーム「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4-6.3 ASPH Power O.I.S.」のレビューが掲載されています。

Leica DG Vario-Elmar 100-400mm f/4-6.3 ASPH Power OIS - Review

  • 鏡筒は総金属製で、造りの品質は素晴らしい。ズームリングは、動きが硬すぎる人もいるかもしれない。ズームリングは、どの位置でもロック可能だ。フォーカスリングは滑らかに動く。
  • AFは驚くほど速く、作動音もほとんどしない。
  • 手ブレ補正はメーカーは過度な補正効果を主張してはいないが、(レンズ単体では)実写では2~3段分以上の効果は期待しない方がいい。300mm以上では手ブレ補正の限界が明らかだ。デュアルIS非対応のオリンパス機でのテストでは、400mmで画面を安定させるには、かなり集中しなければならなかった。
  • 歪曲は、m4/3では通常は自動補正されるので問題はない。未補正でもズーム全域で若干の糸巻き型(100mmで0.876%、400mmで0.56%)なので、強い補正はかかっていない。
  • 周辺光量落ちは通常は自動補正され、ほとんど目につかない。未補正の状態では最大で1EVと、フルサイズのレンズよりは遥かに良好で、1段絞れば解消する。
  • 解像力は開放時がピークで、絞ると若干コントラストが改善するが、F11以上では甘くなる。中央は100-300mmでは開放からF8までは素晴らしい値で、周辺部もとても良好な値だ。400mmでは若干解像力が低下するが不満はない。像面の湾曲は非常に小さい。

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  • 倍率色収差は周辺部で最大0.6ピクセルと非常に良く補正されており、通常は問題はないだろう。
  • ボケは玉ボケの内部に年輪ボケが見られるが、このクラスのレンズとしては年輪ボケは比較的目立たない。通常のボケは、前ボケは非常に滑らかだ。後ボケも良好だが、前ボケほど滑らかではない。
  • オリンパスの300mm F4との比較では、オリンパスの方が間違いなくシャープだが、サイズも大きく価格も別物だ。
  • 100-400mm F4-6.3 はおそらく正当な評価をされていないレンズで、手頃な価格で、サイズもコンパクトで性能もしっかりしている。解像力は広角側でピークになるが、400mmでも良好な解像力を維持している。スポーツや野生動物の撮影に興味があって、荷物を減らしたいなら、このレンズが最適だろう。大いに推薦!

 

パナソニックの100-400mm F4-6.3 OISは、望遠端で若干解像力が落ちるものの、ズーム全域で収差も少なく良好な性能ですね。

性能ではオリンパスの300mm F4には及ばないようですが、100-400mm F4-6.3はライカブランドの割りには価格も抑えられていて、携帯性・価格・性能のバランスの良いレンズに仕上がっているという印象です。